ヴィッセル神戸は29日、クラブ創設25周年を記念した白と黒の縦縞ユニフォームを着用し、ホームで横浜F・マリノスとJ1第13節を戦う。クラブ生え抜きのFW小川慶治朗は「今までの歴史を背負って戦う」と強い決意を示した。

上写真=2試合連続で先発しているFW小川(写真◎Getty Images)

丸刈りにして今季初ゴール

 2-2で引き分けた16日の鹿島アントラーズ戦後、突如丸刈りとなって周囲を驚かせた小川。「自分としてもいまいち乗り切れていなかったし、(鹿島戦で)チームも最後に失点して勝てなかったので、ここで気合いが必要かなと」。断髪の理由をそのように明かした。

 さっそく効果は表れ、3試合ぶりに先発した23日の浦和レッズ戦で待望の今季初ゴールを奪い、チームも4試合ぶりの勝利。小川は「内容も向上したし、鹿島戦の反省を生かして最後まで守り切れた」と振り返り、「得点も取れたので坊主の効果はあったのかな」と照れ臭そうに笑った。

 現在チームは故障でMFアンドレス・イニエスタ、DFトーマス・フェルマーレンと主力を欠くが、「どの選手が出てもファイトできているので、結果につなげたい」と小川。29日の横浜FM戦に向けては「チャンピオン以上にファイトしないといけない。苦しい時間もあると思うけど、チームとして戦いたい」と話した。

 また、横浜FM戦はクラブ創設25周年記念ユニフォームを着用する最初の試合。クラブ生え抜きの小川は「感謝の気持ちも込めて、絶対に勝ちたい試合。ユニフォームも白黒なので、今までの歴史を背負って戦う」と、7月18日の清水エスパルス以来となるホームでの勝利を誓った。