川崎フロンターレのMF三笘薫が21日のオンライン取材に応じ、今季ここまでのプレーなどを振り返った。自身の公式戦5戦連続ゴールについて三笘は「正直、自分でも驚いている」と語りながら、ゴールに対する意識の変化を明かした。

上写真=公式戦5試合連続ゴールと絶好調のMF三笘(写真◎Getty Images)

名古屋戦の2ゴール

 多彩な攻撃パターンで得点を量産する今季の川崎Fのなか、いま最も波に乗っているのが大卒1年目のルーキー三笘だ。8月5日のルヴァン杯・鹿島アントラーズ戦から19日のJ1第11節・セレッソ大阪戦まで、公式戦5試合連続でゴールを挙げていることについて三笘は「正直、自分でも驚いている」と率直な感想を語りつつ、確かな手応えも感じている。

「最近は冷静にコースを狙ってシュートを打てているので、そこは良くなってきている部分。あとは選択肢を二つ以上持っている中でシュートを打つことができている。選択肢を複数持っていると相手も飛び込めないと思うので、そういったプレーが増えてきているのはいいかなと思います」

 今季の全8得点でのお気に入りを聞くと、「湘南戦と札幌戦と前節の試合(C大阪戦)」が狙い通りのゴールだったという。それはつまり、得意のドリブルからシュートまで持ち込んだパターン。加えて、ルヴァン杯・名古屋グランパス戦での2ゴールも印象深いようだ。1点目はFW宮代大聖が放ったシュートのこぼれ球を押し込み、2点目はMF大島僚太のクロスに頭から飛び込んだ。

「ポジショニングで相手を勝れた。そういうふうに得点を取れるようになって自分の中で自信がついている。そこにいればゴールを取れるというのが分かってきている」

 切れ味鋭いドリブルと意表を突くスルーパスには元々定評があった。そこに得点力が加われば、まさに鬼に金棒。「最後のゴールの部分は課題だったので自分の中で不思議な感覚はあるけど、決められるのに越したことはない。今後もゴールを重ねられるようにしたい」。

 23日に行なわれるJ1第12節では名古屋と今季2度目の対戦を迎える。再戦を前に「この前のクロスから得点したイメージがあるので、逆サイドから飛び込むようなシーンを増やしていければ」とゴールへの意欲を隠さない三笘。一皮剥けたアタッカーのさらなる活躍に注目だ。