J1首位の川崎フロンターレを率いる鬼木達監督が21日、練習後にオンライン取材に応じた。11連勝が懸かる次節の名古屋グランパス戦に向けた意気込みを語ると同時に、昨日発表された鹿島アントラーズのDF内田篤人の引退についても言及した。

上写真=21日のオンライン取材に応じた鬼木監督(写真◎スクリーンショット)

「日本サッカーに貢献してくれた選手」

 19日のJ1第11節・セレッソ大阪戦に勝利し、同一シーズンの記録ではJ1最多となる10連勝を飾った川崎F。それでも鬼木監督は「記録はうれしいけど試合がどんどん来るので、それにしっかり対応していくというのは変わらない」と、次節の名古屋戦も一戦必勝のスタンスで臨むことを強調した。

 今季から取り組む4-3-3の新システムが機能していることについては「想像以上。自分が思っていた以上のものを選手たちが出してくれている」と鬼木監督。「このチームの選手たちはうまくなりたい、もっと自分を磨きたいという気持ちが強い。いろいろな考えを受け入れて、自分をベースアップしていこうという吸収力があるので、自分たちの力にどんどん変えている」と、選手たちの貪欲な姿勢に目を細めた。

 また、この日のオンライン取材では現役引退を発表した鹿島のDF内田篤人についての質問も飛んだ。鬼木監督は現役時代の93年から99年まで鹿島でプレーしており、在籍期間は重なっていないが内田は古巣の後輩にあたる。「日本のサッカーに貢献してくれた選手が引退するのは寂しい気持ちがある。鹿島のメンタリティーを押し出せる選手で、彼が出てくるゲームはすごく警戒していた。個人的にはまだできるんじゃないかと思うけど、引退は簡単な決断ではないので尊重する。お疲れ様と伝えたい」と話した。