8月15日、ニッパツ三ツ沢球技場で行なわれた明治安田生命J1リーグ第10節で湘南ベルマーレは横浜FCに2-4で敗れ、今季初の4連敗を喫した。中盤でフル出場した21歳のMF金子大毅は、低迷の要因は根本的なところにあると語った。

上写真=5試合連続フル出場のMF金子(写真◎J.LEAGUE)

■2020年8月15日 J1リーグ第10節(@ニッパツ:観衆2,938人)
横浜FC 4-2 湘南
得点:(横)松浦拓弥、松尾佑介2、一美和成
   (湘)石原直樹、岡本拓也

後半に2点を返すも…

 今季は3-5-2のシステムで開幕から戦ってきた湘南だが、第8節のセレッソ大阪戦から慣れ親しんだ3-4-2-1に戻し、この日の横浜FC戦も同様だった。だが、1トップ2シャドーによる前線からのプレスがはまらず、相手の思うままにパスを回された。

 すると開始20分でまさかの4失点。ダブルボランチの一角として先発した金子は「最近は前半に失点して、そのままズルズルやられることが多い」と語ったが、この試合もまさに悪癖が出てしまった形だ。

 浮嶋敏監督は前半途中に選手2人を代え、システムも3-5-2に変更。金子はインサイドハーフに移り、後半開始からはアンカーを務めた。「チームとしてやるべきことが整理された」と振り返ったように後半はシステム変更の効果も表れ、2ゴールを奪い返した。だが4点のビハインドはあまりにも重かった。

 結局、試合は2-4で終了。今季最多失点で敗れた湘南はこれで4連敗となった。直近5試合にフル出場している金子は「チームとして連動できていないし、チームとして戦えていない。戦うとか走るとか、そういうところをもう一回見直さないといけない」と厳しい表情で語った。

現地取材◎多賀祐輔 写真◎J.LEAGUE