この先の趨勢を占う一戦になるかもしれない。明治安田生命J1リーグ第10節で柏レイソルとセレッソ大阪が対戦。5位と3位の上位対決は、ネルシーニョ監督とロティーナ監督という知将対決としても非常に楽しみだ。

上写真=いつも通りを強調するロティーナ監督。知将対決にも注目(写真◎スクリーンショット)

「危険なチームだと思っています」

 知将と知将の初対決だ。

 ネルシーニョ監督とロティーナ監督。柏レイソル対セレッソ大阪の一戦は、Jリーグでも屈指の監督同士の「頭脳対決」としても大きな注目を集めるだろう。

「柏とは確かに同じカテゴリーでいままで戦ったことはありませんでした」とロティーナ監督。「昇格のあとに素晴らしいシーズンを送っていますね」と賛辞を送る。

 C大阪は勝ち点18の暫定3位で、柏は16の5位。どちらも上位につけていて、絶好調の川崎フロンターレからこれ以上離されたくないし、両者の勝ち点差は2しかないから、負ければ順位を入れ替えられる一戦にもなる。

「攻撃的な力のある選手が多い。だからこそ得点数が多いし、危険なチームだと思っています」

 そこで気になるのは、やはりオルンガである。193センチの長身、スピード、技術、裏へ抜ける感覚、決定力を兼ね備え、すでにリーグ戦で10ゴールをマークしている絶対的なエース。

「彼はスペインにいて、その頃から知っています。成長していくだろうという印象を持っていて、実際にその通りになっています。ゴール前で効果的な動きをする、今季リーグナンバーワンのFWだと思います」

 その能力を認めた上で、いつもと変わらないのがロティーナ流。

「(特別なオルンが対策は)考えていません。相手を知ってリスペクトすることは大事ですが、自分たちのやり方をしていくだけです」

「それはすべてのチームのすべての選手に対しても同じで、しっかり分析して知ることは大事ですが、恐れることはしません」

 それだけチームの完成度に自信があるというわけだ。もしかしたらロティーナ監督とC大阪の選手たちが、オルンガ封じのフォーマットを作るかもしれない。