セレッソ大阪のロティーナ監督が、8月7日にオンラインで報道陣の取材に応じた。9日に対戦するFC東京の印象やチームの現状のほか、移籍先が注目されている日本代表MF久保建英についても語っている。

上写真=オンライン取材に応じたロティーナ監督(写真◎スクリーンショット)

木本の負傷は「大きな問題」

 セレッソ大阪はJ1リーグで第6節、第7節と引き分けが続いたものの、前節で3試合ぶりの勝利。8月5日のルヴァンカップ・グループステージでは浦和レッズを下して2連勝として、調子を上げている。9日のJ1第9節、FC東京戦は、勝ち点5差で首位を走る川崎フロンターレの追撃に向けても、負けられない一戦となる。

 ロティーナ監督はFC東京について「ここ数年、ずっと上位にいる強いチーム。最大限のリスペクトをもって戦う」とコメント。前線からプレッシャーをかけてくる相手が多いことについては「ほとんどすべてのチームが前線からプレッシャーをかけてくる。我々も同じようにかけている。確かにここ数試合、そのプレッシャーをかわすのに苦しんでいるが、毎回同じように良い準備をして、やるべきことをやっていきたい」と語った。

 浦和戦ではCB木本恭生が開始5分で負傷交代するアクシデントに見舞われた。詳細は会見時点で未発表だったが、ロティーナ監督は「ヤスのケガは我々にとって、とても大きな問題。今季は過密日程で、たとえばヤスが1カ月、離脱したとして、いつもなら4試合欠場するところが、7~8試合欠場してしまう。それは大きな問題で、今季の大きな特徴」と表情を曇らせている。

 だが一方で「短期間のリーグ戦では選手層が大きな要素になってくると、開幕前から分かっていた」ときっぱり。「CBには庄司(朋乃也)がいるし、U-23の選手もいる。我々がどれだけの選手層を持っているかは、時間を追うごとに分かる」と、別の選手の活躍に期待を寄せている。

 日本代表MF久保建英への見解も述べた。スペインのレアル・マドリードからマジョルカに期限付き移籍していた久保は、来季ビジャレアルへの期限付き移籍が報じられており、ロティーナ監督は2011-12シーズンにビジャレアルで指揮を執ったことがある。

 ロティーナ監督は「ビジャレアルはスペインの偉大なクラブ。昨季も素晴らしいシーズンを送り、クラブとして成長している」と古巣の現状を語った。久保については「1年間で成長し、ほとんどすべてのクラブがレンタルで欲しがったと聞いている。いまの成長を続けていけば、来々季はレアル・マドリードでプレーすることは間違いないと思う」とコメントし、「強いパーソナリティーを持っているので、ビジャレアルにも問題なく適応して、貢献できると思っている」と見解を述べた。