8月5日、中断していたYBCルヴァンカップのグループステージが再開し、Aグループの川崎フロンターレは鹿島アントラーズとカシマスタジアムで対戦。前半に三笘薫、後半に大島僚太と旗手怜央が得点した川崎フロンターレが勝利し、勝ち点を「6」に伸ばした。

上写真=三笘の先制ゴールを旗手が祝福する(写真◎J.LEAGUE)

■2020年8月5日YBCルヴァンカップ第2節(@カシマ:観衆2,591人)
鹿島 2-3 川崎F
得点:(鹿)伊藤翔2
   (川)三笘薫、大島僚太、旗手怜央

・鹿島メンバー◎GK曽ヶ端準、DF広瀬陸斗(70分:小泉慶)、犬飼智也、町田浩樹、永戸勝也、MF土居聖真、三竿健斗、レオ・シルバ(63分:永木亮太)、和泉竜司(63分:荒木遼太郎)、FW遠藤康(63分:白崎凌兵)、エヴェラウド(63分:伊藤翔)

・川崎Fメンバー◎GK丹野研太、DF山根視来、ジェジエウ、山村和也、車屋紳太郎、MF守田英正、脇坂泰斗(60分:田中碧)、下田北斗(46分:大島僚太)、FW旗手怜央(90+2分:家長昭博)、レアンドロ・ダミアン(46分:小林悠)、三笘薫(67分:宮代大聖)

鬼木監督「選手たちが勝ち切ってくれたことに感謝」

 およそ5カ月ぶりに再開したYBCルヴァンカップ。グループステージの試合数が全3試合になるなど、レギュレーションを大きく変え、再び聖杯を懸けた戦いが幕を開けた。Aグループでは開幕戦で勝利した川崎Fと、黒星スタートの鹿島が対戦した。

 序盤は鹿島にボールを握られた川崎Fだが、中央を固めて相手に決定機を作らせない。逆に前半19分、22分と、川崎Fの3トップの右に入ったFW旗手怜央がゴール前でシュートを放った。いずれも枠をとらえることはできなかったが、前半終了間際の43分、左ウイングの三笘薫がドリブルから右足でゴールネットを揺らし、アウェーで1点をリードして折り返した。

 川崎Fは後半開始からMF大島僚太とFW小林悠を投入。すると後半開始2分、ゴール正面でこぼれ球を拾った大島が右足で追加点を奪う。さらに後半10分には三笘のクロスボールを旗手がゴールに蹴り込み、リードを3点に広げた。

 その後、鹿島に4人同時交代を機に反撃され、川崎Fは終盤に2失点。後半39分とアディショナルタイムにFW伊藤翔にゴールを許した。

 それでも、同点ゴールは許さず、逃げ切り勝ち。鬼木達監督は「絶対に勝たなければいけないゲームを、最後にきつい時間帯もありましたけれど、選手たちが勝ち切ってくれたことに感謝しています」と、勝利をつかみ取った選手を称えた。

 Aグループのもう1試合は、名古屋が清水に勝利し、川崎Fと同じく2連勝。川崎Fは1週間後に、名古屋とのノックアウトステージ進出を懸けた直接対決に臨む。

現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE