リーグ戦で徐々に出場機会を増やし、第7節の湘南ベルマーレ戦ではアシストも記録。アカデミー時代から将来を嘱望されてきたFW宮代大聖が、ルヴァンカップ・鹿島アントラーズ戦を前にオンライン取材に応じた。

上写真=徐々に存在感を示している宮代。鹿島戦で初得点を狙う!(写真◎Getty Images)

どん欲に狙っていく

 宮代は今季のルヴァンカップ開幕戦となった清水との試合で、3トップの右ウイングとして先発した。5-1で完勝した試合は自身の等々力デビューでもあったが、まずまずの手ごたえを得たと同時に、ゴールという結果が残せなかったことを悔しがった。

 あれから5カ月半が経ち、リーグ戦の出場数は4試合。いずれも途中からでトータルの出場時間は35分とまだまだ少ない。しかし、7月26日の湘南戦では田中碧の得点をお膳立てするなど、直近の試合ではその能力を証明しつつある。

「途中出場できる機会が増えてきて、その時間で結果を、爪あとを残せるように、という思いでピッチに入っています。まだ得点はできていませんけど、そういう強い気持ちを持って毎試合取り組んでいます」

 若手に多くの出場機会が与えられそうな明日のルヴァンカップ鹿島戦では、プレー時間もより長くなりそうだ。ただ、本人はいたって冷静。気負いはない。

「どの試合に対しても100パーセントで出られる準備をして、その状態を保てるように意識しています。今も準備できていますし、チャンスをもらえたら、結果を出すというモチベーションでやっているので、そこは変わらないと思います」

 ルヴァン杯も、リーグ戦も、チームの勝利のために力を尽くすだけ。もちろん、FWとしてゴールを狙うことも同じ。

「とにかくゴールを決めたいというのはありますし、そこはどん欲に狙っていきたい」

 昨季、J2山口でレンタル移籍して2得点を挙げ、U-20ワールドカップでも日本代表としてネットを揺らした。だが、フロンターレのトップチームでは、まだ無得点。フロンターレのアカデミーで育ち、将来を嘱望されてきたストライカーの記念すべきファーストゴールは、明日刻まれることになるのか。注目される。