上写真=横浜FC戦に向けて前日練習に臨んだドウグラス・ヴィエイラ(写真◎石倉利英)
「先制点を与えないこと」
厳しい暑さの中で前日練習を終えたFWドウグラス・ヴィエイラは、8月1日の横浜FC戦に向けて「良い準備ができたので、もちろん勝利を狙いにいく」と力強く語った。開幕2連勝スタートを切ったサンフレッチェ広島は、第3節からは1分け3敗の未勝利(前節は中止・延期)。チームを再浮上に導くため、ゴールという結果で貢献したい思いを明かしている。
結果が出ない要因の一つは、最近3試合の得点がドウグラス・VがPKで決めた1点のみという得点力不足。それを受けて本人も「今週はゴールを量産するために修正しなければいけない部分に取り組み、監督からも指示があった」と明かす。
さらに横浜FCを「クオリティーの高い選手がいる」と評し、「戦う姿勢を見せなければいけない。相手はホームで勢いが増すと思うので、そのぶん相手を上回るプレーを見せる必要がある」と強調した。「先制点を与えないことが大事。一つ勝てば自信になり、また勝利の道に進めると思うので、重要な試合になる」と次節が持つ意味について語っている。
ニッパツ三ツ沢球技場での横浜FC戦は相性が良い。今季初の公式戦となった2月のルヴァンカップ・グループステージ第1戦では、前半に今季チーム初ゴールとなる先制点。東京ヴェルディ時代の2018年にはJ1参入プレーオフ2回戦で対戦し、そのままなら敗退という0-0の状況で迎えた後半アディショナルタイム、90+6分に劇的な決勝ゴールを決めている。
「ヴェルディでも、サンフレッチェでも決めているので、もちろん良い印象はある」とドウグラス・Vは笑顔で語ったが、すぐに「でも、一番に考えているのは勝ち点3を取ること。どんな形であれチームに貢献したい」と表情を引き締めた。5試合ぶりの勝利に向けて、得点だけにとどまらない活躍を見せるべく燃えている。
取材・写真◎石倉利英