Jリーグは27日、日本野球機構(NPB)との第12回新型コロナウイルス対策連絡会議を開き、昨日中止になったサンフレッチェ広島対名古屋グランパスをモデルケースとすべく、今後の対応について話し合った。なお、政府見解に従い、8月中は超厳戒態勢での試合開催になる方針であると明らかにした。

上写真=対策連絡会議後の会見で発言する村井チェアマン(写真◎スクリーンショット)

超厳戒態勢は継続

 新型コロナウイルス感染症が都市部を中心に全国的な広がりを見せる中、先週末には名古屋グランパスの宮原和也、渡邉柊斗の2選手とトップチームスタッフの感染が明らかとなった。25日(土曜日)夜に感染が判明した渡邉とスタッフの濃厚接触者の特定が26日の試合当日の何時になるか分からず、試合に臨む登録メンバーの確保が難しいことから広島対名古屋は中止された。

 濃厚接触者の判断については各保健所、自治体で意見が分かれるケースもあり、判定待ちの「濃厚接触疑い」の状態についての判断は非常に難しい。今後も同様のケースが起こる可能性があるため、専門家チームの助言をもとに、ガイドラインの修正も含めて、Jリーグは検討していくとした。PCR検査の実施頻度や抗原検査など、そのほかの「新たな検査手法との組み合わせも考えていく」と村井満チェアマンは説明。引き続き、状況を見ながら最適な方法を探っていく。

 また、試合会場の観客数の制限についても、すでに『上限5000人(または収容人数の50%以下の少ない方)』での開催を8月10日まで延長していたが、先日示された政府の大型イベントに関する見解に従い、8月末まで継続する方針を明らかにした。現状の『超厳戒態勢』が緩和されるのは、早くても9月以降になる。