写真◎J.LEAGUE
2試合連続無得点で2連敗を喫していた浦和レッズに、3試合ぶりにゴールをもたらし、勝利に貢献したレオナルド。今シーズン、アルビレックス新潟から加入したブラジル人ストライカーの動き出しは際立っていた。
上写真=今季、リーグ3点目となるゴールをマークしたレオナルドが歓喜のポーズ(写真◎J.LEAGUE)
■2020年7月26日 J1リーグ第7節(@ニッパ球/観衆2,580人)
横浜FC 0-2 浦和
得点:(浦)レオナルド、エヴェルトン
チームの勝利に貢献したことが一番
0-0で迎えた52分、関根貴大がドリブルでスピードを上げた瞬間だった。レオナルドはすっと裏のスペースへ走り出し、ペナルティーエリア内でパスを受けると、落ち着いて左足でゴールへ流し込んだ。自身は7月8日のベガルタ仙台戦以来となる4戦ぶりのゴール。試合後には満足そうに振り返った。
「3試合、点を決めていなかったのでうれしいですね。ゴールを決めて、チームの勝利に貢献できたのが一番です」
落ち着いたフィニッシュワークは持ち味のひとつだ。レフェリーに判定への不服を感情的に訴えたり、ラフなファウルを仕掛ける相手に激昂したりと、ときにピッチではヤンチャな一面ものぞかせるが、最後の仕事となると、スマートそのもの。ブラジル時代にはコリンチャンスの下部組織でメンタルトレーナーの指導を受け、ゴール前では平静さを保つことを徹底して植え付けられたという。
J3、J2で2年連続得点王を獲得している根っからのストライカーは、自信にあふれている。今季の目標は23ゴール。開幕前から平然と言ってのけた。
「23点取れば、得点王になれると思う」
今季は6試合で3点目。本格的にエンジンがかかるのはここからだ。
「僕の目標は変わっていません。日本に来てからは夏にたくさんをゴールを取っていますから」
真夏のゴールラッシュを力強く宣言した。
取材◎杉園昌之