18日のベガルタ仙台戦で『乱暴な行為』によって退場処分を受けた北海道コンサドーレ札幌の荒野拓馬はホーム開幕戦となった前節のFC東京戦は出場停止中だった。今夜(26日)の横浜F・マリノス戦で今季のホーム初見参。再出発となる一戦に向けて意気込みを語った。

上写真=横浜F・マリノス戦に向けて意気込みを語った札幌の荒野拓馬(写真◎Getty Images)

自分がどう変われるかにフォーカスしている

 25日、オンライン取材に応じた荒野は、チームに迷惑をかけたことについて、まず謝罪した。

「自分は前回の試合で、自分の過ちから退場してしまい、本当にチームに迷惑をかけたという思いがあります。そのあと(退場したあと)、試合をDAZNで見て、みんなが2-2に追いつてくれて助けられた。チームのために頑張らないといけない自分がチームに迷惑をかけてしまった。次の試合でチャンスをもらえたら、そういったところも踏まえて、しっかりやるべきことをやっていきたい」

 問題の行為は第5節の仙台戦で起きた。前半30分過ぎ、1点を追いかける状況で相手のMF関口訓充とエアバトル。もつれながら着地すると、荒野は手を振り払い、関口の足を蹴り上げてしまった。一発退場は当然だった。

 その後、1試合の出場停止処分が下った。その裁定に関して、ネットやSNS上でさまざまな意見が飛び交ったが、Jリーグは「乱暴な行為に該当すると判断。1試合の出場停止処分とする」と声明を発表。前節のFC東京戦で出場停止となった。

「いろんなSNSやメディアなどで、出場停止期間が少ないのではないかとか、しばらくプレーするのをやめさせた方がいいのではないかという声を見聞きました。自分は1試合出場停止という罰を受けました。今後の自分の行動やプレーで、チームの信頼を取り戻していくしかないと思っています。周囲の声は聞こえますし、伝わりますが、そこに左右されず、自分のやるべきことを明確にして、やっていきたいと思います」

 すでに気持ちを切り替えている。過去は変えられないが、未来は変えられるということ。

「行為自体もいいことではないですし、そこに対してはきちんと反省はしています。ただやってしまったことなので、引きずっても仕方がないというか、自分の中ではしっかり切り替えて、今後、自分がどう変われるかというところにフォーカスして過ごしています」

 荒野にとってのリスタートの舞台が、今夜の横浜FM戦。どんなプレーを見せるのか。

「前年度優勝していますし、スピードがあるチームだと思います。ただ自分たちも攻撃的なスタイルは持っていますし、面白い試合になるんじゃないかなと。
 その中で、自分の良さである、前に運ぶところだったり、球際の強さだったり、そういうところをどんどん表現していければ。チャンスがあればゴールも狙っていきたい」

 プレーできなかったことで「元気があり余っている」状態だという荒野は、「今度はラフプレーではなく、勝利に貢献するプレーを見せる」と誓った。