首位を走る川崎フロンターレの山根視来が24日、オンラインで報道陣の取材に応じ、26日の湘南ベルマーレ戦への意気込みを語った。前節の仙台戦でゴールを挙げるなど好調を維持。古巣との対戦に特別な思いを持って臨む。

上写真=右サイドバックとして欠かせない存在になっている山根(写真◎小山真司)

「数カ月で変わった自分の姿を見せる」

 J1の開幕から6試合連続で先発出場。移籍1年目の山根視来は、いまや川崎Fの欠かせない右サイドバックになっている。前節のベガルタ仙台戦では値千金の逆転ゴールをマーク。敵陣でインターセプトし、小林悠とのワンツーから挙げた得点の形には手応えを感じている。

「自分の判断で走り出すことができた。チームとしても行くところは認識できている。いい形からスピードアップでき、ゴールまで行けました」

 GKの股下を抜くシュートも狙いどおり。移籍後初ゴールを挙げて好調ぶりをアピールするものの、本人はまだ満足していない。

「ビルドアップはまだまだ。相手にスペースを消されたときにどう動くかを考えないと」

 次節(26日)は古巣の湘南ベルマーレ戦。大卒で加入し、4シーズン在籍したクラブには特別な思いがたっぷりと詰まっている。

「僕がここまでサッカーができているのは湘南のおかげ。いまでも知っている選手はたくさんいますし、対戦は一番楽しみにしています。サポーターもチームメイトも好き。生涯のなかでも特別なクラブ。感謝してもし切れないくらいです。移籍すると決めてからもどこか気持ちは残っています。だからこそ、ここ数カ月で変わった自分の姿を見せたい。絶対に負けたくないです」

 気合いは十分。持ち味であるアグレッシブなプレーを発揮し、最後の最後まで戦い抜くつもりだ。「中3日のほうが僕は体が動く」。疲れ知らずのタフネスに連戦の疲労など関係ない。

取材◎杉園昌之