今季、リーグ戦で初出場した浦和レッズのマウリシオ。再開後、3試合連続で先発していたトーマス・デンが欠場したことで巡ってきたチャンスだった。ブラジル人センターバックが見せたパフォーマンスを振り返る。

上写真=今季初先発したマウリシオが永井謙佑にタックルを仕掛ける(写真◎J.LEAGUE)

■2020年7月18日 J1リーグ第5節(@味スタ:観衆4,705人)
FC東京 2-0 浦和
得点:(東)ディエゴ・オリヴェイラ、アダイウトン

一番大事なのは読み

 昨年11月以来の先発出場である。最終ラインの中央に入った浦和のマウリシオは落ち着いて守備を引き締めていた。味方のミス絡みで2失点は喫したが、個人では空中戦で持ち前の強さを発揮し、1対1でも負けることはほとんどない。そこにはブラジル人センターバックのこだわりがある。

「ボールの落下地点を読むのは僕の持ち味だし、球際でも絶対に負けない。周りが安心できるような守備を見せることが大事」

 岩波拓也とラインをコントロールしながら、守備ブロックを構築。この日欠場したトーマス・デンの穴を埋め、あらためて戦力であることを証明した。昨季までは浦和で3バックの真ん中に入っていたが、もともとは4バックのセンターとして評価されてきたタレント。ブラジル時代には年代別代表でネイマールらとプレーした経験もある。

 どっしりとした下半身と強面の顔だけで判断してはいけない。背番号2の持ち味は知性あふれる守備。幼い頃から元ポルトガル代表リカルド・カルバーリョに憧れ、一歩先を予測するプレーに磨きをかけ続けてきた。2点のリードを奪われてからのカウンターの対処に苦しむ場面があったが、何度もクロスをはね返していた。

「一番重要なのは読みだよ」

 大槻毅監督は「失点の時間帯、形はもったいなかった」と悔しがったが、総じて個人のパフォーマンスが悪かったわけではないだろう。タイトなスケジュールのリーグ戦を戦っていく上で、計算できる戦力がまた一人増えた。

現地取材◎杉園昌之 写真◎J.LEAGUE