サンフレッチェ広島のFWレアンドロ・ペレイラが、前節でストップした連続ゴールの再スタートに意気込んでいる。開幕から好調を持続している自信を胸に、まずはセレッソ大阪のネットを揺らすことを目指す。

上写真=7月16日の練習で、ウォーミングアップ中に笑顔を見せるレアンドロ・ペレイラ(写真◎石倉利英)

加入2年目で開幕から絶好調

 再開初戦の7月4日から8日、12日と試合が続いた3連戦を終え、18日の次節まで試合間隔が空いた。16日の練習を終えたFWレアンドロ・ペレイラは「(調整期間が)2日間、増えただけなので、それほど大きな違いはない」と語るものの、実戦形式のメニューでは軽快な動きを見せ、コンディションの良さを感じさせた。

 昨季途中に松本山雅FCからの期限付き移籍で加入し、期限を延長した2年目の今季は開幕から絶好調だ。2月の今季初の公式戦、ルヴァンカップの横浜FC戦で1得点を挙げると、続く鹿島アントラーズとのリーグ開幕戦でも1得点。リーグ再開初戦の第2節、ヴィッセル神戸戦で2得点を挙げると、第3節の大分トリニータ戦でも1得点と、公式戦4試合連続ゴールで攻撃陣を引っ張っている。

 ただ、大分戦は自身の先制点も実らず、85分からの2失点で逆転負け。サガン鳥栖との第4節は0-0の引き分けに終わり、連続ゴールがストップした。セレッソ大阪をホームで迎え撃つ18日の第5節は、ゴール量産体制の再始動と、3試合ぶりの勝利を目指す一戦となる。

 7月16日の練習は強い日差しの中で行なわれた。「夏よりも冬が好き」というものの、動きの良さが証明するように「コンディションは良い」と自信を見せる。18日からは再び3連戦で、コンディショニングは大きなポイントになるだけに「水分をしっかり取ることを意識している」と明かした。

 昨季は城福浩監督が求める守備意識とのバランスに苦慮していたが、大きく改善された今季は高い位置でのボール奪取でアシストを記録するなど、攻撃陣に欠かせない存在となっている。「このレベルを維持していくことが大事。そのために練習からハードワークして、チャンスをしっかり物にしたい」。静かな口調の中に、強い決意をにじませた。

取材・写真◎石倉利英