上写真=前節の浦和戦で復帰した白崎(写真◎J.LEAGUE)
「最後のパスやシュートの質が高くない」
7月12日のJ1第4節浦和戦で、MF白崎凌兵は2月のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)・プレーオフ以来、およそ4カ月半ぶりに公式戦のピッチに立った。先制を許してから5分後の後半12分、鹿島の1人目の交代選手として、ザーゴ監督にピッチへと送り込まれた。
「スペースへ流れる動きだったり、中盤のビルドアップを助けること、相手にとって嫌な位置でボールを受けて、常に前向きにプレーすることを監督から求められていると思います」
ベンチ入りしたのもACLプレーオフ以来のこと。久々の実戦に「本当に久しぶりに出る試合で、やはり練習とは雰囲気も違う。もっとうまく試合に入れればよかった」と反省点も口をする。白崎の復帰戦もチームは浦和に完封負けし、公式戦6連敗。だが、得点力不足に直面している鹿島にとっては、昨季は主力として攻撃を司った頼れるアタッカーが戻ってきたと言えそうだ。
「チャンスだったり、チャンスになりそうな場面は作れていると思います。ただ、最後のパスだったり、最後のシュートだったり、そういうところの質が高くないのかなと。それが結果にも出ているので、チャンスの数を増やすことを継続的にやりつつ、一人ひとりが最後のところにこだわる意識で、練習からやっていく必要があるのかなと思います」
次節はJ1王者・横浜FMを本拠地カシマスタジアムに迎える。ホームのサポーターの前で、是が非でも今季初勝利をつかみ取りたい一戦だ。
「相手がどこであろうと自分たちはもう勝ち点が必要だし、勝つことで自分たちのやっていることへの自信だったり、そういったものがより深まっていくと思う。(次節横浜FM戦で求めるのは)何としても結果ですね。結果を出さなければいけない試合になると思います」
ピッチに帰ってきた41番の背中が、苦しむチームを復調へと引っ張っていく。