開幕3連勝でJ1首位に立つセレッソ大阪は11日、舞洲グラウンドで非公開練習を行ない、明日の名古屋グランパス戦に向けて調整した。トレーニング終了後、2試合連続ゴール中のMF奥埜博亮がオンラインで取材に応じ、意気込みを語った。

上写真=攻撃の中心としてチームを引っ張る奥埜(写真◎CEREZO OSAKA)

今季も2トップで先発

 リーグ再開から1週間が経過。その間に2試合をこなした奥埜だが、「思っていたより疲労は残っていない。連戦なので多少残っていますけど、明日になったら疲れは抜けていると思う。(再開初戦となった)ガンバ戦のあとのほうが疲労は残っていたので、1試合戦って、そのぶん体も試合の感覚に慣れてきたのかな」と話した。

 J1で唯一の開幕3連勝を飾ることができた要因を聞くと、「去年から同じサッカーをしていて、チーム全員の共通理解も高まっている中で、自分たちでボールを動かす、最後のところで仕掛ける部分が少しずつ出せてきている」と返答。リーグ最少失点の昨季をベースに、課題だった攻撃力アップにも手応えを感じているようだ。

 MF登録の奥埜だが、昨季途中からFWで起用され、好調を維持したリーグ後半戦のキーマンとなった。ベルギー帰りの豊川雄太、ケガから復帰の都倉賢などライバルが増えた今季も開幕から2トップの一角として先発を続ける。「自分の良さは、周りの選手を生かすポジション取り。周りの選手と良い関係性を築いて、チームがうまく回るようにプレーするのが持ち味」と語るように、開幕戦ではブルーノ・メンデス、第2節以降は都倉とコンビを組んで好連係を見せている。

 FWとしての経験はまだ浅いが、「シュートを打つ回数が増えているので、ポジショニングは良くなっている」と自信もついてきた。「決定力の部分では他の選手の方が優れている。その中で僕ができるプレーは別にあると思うので、自分の良さを最大限発揮できることを一番に考えている。今はオマケでゴールがついてきている状態」と謙遜するものの、リーグ再開後のガンバ大阪戦、清水エスパルス戦と2試合連続ゴールを記録。決定力でも負けていない。

 開幕4連勝、そして自身初の3試合連続ゴールが懸かる明日の名古屋戦から、制限付きながら本拠地のヤンマースタジアムに観客が戻ってくる。奥埜は「見に来てくださる方々もいろいろ準備が必要で、初めてのことが多いと思いますが、一緒に戦って良い結果をつかみたい」と意気込んだ。