7月8日、明治安田生命J1リーグ第3節が行なわれた。前節に引き続き観客のいないリモートマッチでの開催となったが、歴史的な圧勝あり、劇的な結末あり、と今節もピッチでは白熱のゲームが繰り広げられた。全9試合を写真で振り返る。

上写真=多摩川クラシコでチームの2点目を挙げたレアンドロ・ダミアン(写真◎小山真司)

王者F・マリノスが初勝利

 今節は、FC東京対川崎フロンターレの多摩川クラシコが実現。ともに今季から新フォーメーションを採用するなど、意欲的にチームのブラッシュをアップ中だが、ベーシックな部分で違いがあらわれた。ボールの争奪戦と切り替えの早さで川崎Fが上回り、チームの看板でもある技術力も存分に生かして前半のうちに4ゴールを叩き込む。J1とJ2で通算35回目となる多摩川クラシコは、思わぬ大差がつく形で決着した。試合後、川崎Fの鬼木監督は「自分たちらしいアグレッシブなサッカーを見せてくれた」と選手を称えている。

 昇格組対決として注目された柏レイソルと横浜FCの一戦も、アウェーチームが勝利を手にすることになった。横浜FCは斉藤光毅、柏は呉屋大翔のゴールにより1-1で折り返した後半、横浜FCは松浦拓弥の得点で突き放すと、柏の猛攻に耐えながらオウンゴールを誘って、3-1とし、今季初勝利。J1では実に2007年以来の『1勝』を記録した。

 この日、今季リーグ戦で初勝利を挙げたのが、ディフェンディングチャンピオンの横浜F・マリノスとヴィッセル神戸だ。横浜FMは湘南ベルマーレに先制されるも、天野純の2ゴールで逆転。一度は追いつかれたが、試合終了間際にオナイウ阿道が決勝点をスコアし、勝ち点3を手に入れた。

 神戸は敵地に残り込んでサガン鳥栖を下し、勝利を手にしている。ボールを保持して優位に試合を進めながら、なかなかゴールを奪えなかったが、イニエスタの浮き球に反応したドウグラスが決めて1-0で勝ち切った。

 一方、初黒星を喫したのがサンフレッチェ広島だ。前節に引き続き、レアンドロ・ペレイラが開始10分にゴールを挙げて幸先よくスタートを切ったものの、大分トリニータ相手に追加点が挙げられずにると、後半の試合時間残り5分から、髙澤優也、三平和司に決められて逆転負け。大分は前節と同様に、またしても交代選手の活躍で勝ち点3を獲得。交代枠5人ルールという今季限定のルールを生かす片野坂知宏監督の采配が光った。

 広島とは対照的に連勝を伸ばしたのがセレッソ大阪だ。ホームに清水エスパルスを迎えての一戦は、なかなかゴールを奪えない展開となったが、2節に続き、丸橋祐介→奥埜博亮のホットラインで先制。片山瑛一が追加点を挙げて、C大阪が唯一の開幕3連勝を飾った。

■2020年7月8日(水):明治安田生命J1リーグ第3節・結果
(※名前のあとのカッコは得点時間

・仙台 1-2 浦和
 得点:【仙】山田寛人(49)
    【浦】レオナルド(45+1)、興梠慎三(83)

チームに勝ち点3をもたらす決勝点を挙げた浦和の興梠(写真右◎J.LEAGUE)

・C大阪 2-0 清水
 得点:【C】奥埜博亮(71)、片山瑛一(85)

2試合連続ゴールの奥埜(25)。C大阪は唯一の開幕3連勝を飾った(写真◎J.LEAGUE)

・柏 1-3 横浜FC
 得点:【柏】呉屋大翔(44)
    【横】斉藤光毅(21)、松浦拓弥(47)、OG(85)

横浜FCの先制点を挙げた横浜FCの斉藤(23)と柏の江坂。横浜FCは初勝利を挙げた(写真◎Getty Images)

・鹿島 0-2 札幌
 得点:【札】鈴木武蔵(7)、ルーカス・フェルナンデス(90+3)

札幌の鈴木武蔵は2試合連続ゴールでチームに勝利をもたらした(写真◎Getty Images)

・横浜FM 3-2 湘南
 得点:【横】天野純2(66、77)、オナイウ阿道(87)
    【湘】中川寛斗(52)、鈴木冬一(79)

2得点をスコアした横浜FMの天野純。王者チームの初勝利に貢献した(写真◎J.LEAGUE)

・広島 1-2 大分
 得点:【広】レアンドロ・ペレイラ(10)
    【大】髙澤優也(85)、三平和司(90+4)

髙澤優也の同点ゴールで大分は息を吹き返し、アディショナルタイムの逆転を成し遂げた(写真◎J.LEAGUE)

・鳥栖 0-1 神戸
 得点:【神】ドウグラス(75)

イニエスタ→ドウグラスで決勝点。苦しみながらも、神戸が大砲の一発で鳥栖を破った(写真◎J.LEAGUE)

・ FC東京 0-4 川崎F
 得点:【F】大島僚太(17)、レアンドロ・ダミアン(23)、
      長谷川竜也2(28、45)

複数得点をあげたいと言っていた長谷川竜也が2得点の活躍。川崎FがFC東京に圧勝した(写真◎小山真司)

・名古屋 2-2 G大阪
 得点:【名】マテウス(16)、ガブリエル・シャビエル(31)
    【G】三浦弦太(6)、渡邉千真(90+2)

終了寸前に追いついたG大阪は勝ち点を拾い、追いつかれ名古屋は失った感覚か。激闘は2-2で決着(写真◎J.LEAGUE)

■J1順位表(第3節)
順位チーム名
1C大阪933004
2川崎F732105
3浦和732102
4広島632015
5大分632012
6札幌632011
7FC東京63201-1
8名古屋531201
9横浜FC431111
10仙台431110
10横浜FM431110
10G大阪431110
13神戸43111-2
1433102-1
15鳥栖13012-3
16湘南03003-3
17清水03003-5
18鹿島03003-6