J1の横浜FCを率いる下平隆宏監督が6日、練習後にオンラインで取材に応じた。下平監督は自身にとって古巣対戦となる8日の柏レイソル戦に向け、意気込みを語った。

上写真=オンラインで取材に応じた横浜FCの下平監督(写真◎スクリーンショット)

特別なクラブとの対戦

 中断期間中に「新しいことにトライしている」と話していた下平監督。リーグ再開初戦となった4日の北海道コンサドーレ札幌戦では新システムの3-5-2で臨み、「一定の手応えはつかめた」と振り返った。

 とはいえ、試合は1-2で敗れ、弱点も見つかった。指揮官は「3バックの脇のスペースが空く。そこの対応をもうちょっと」と守備の改善を課題に挙げた。また今後も3バックを継続するのかを聞かれると、「まだ決めていない」と返答。「3枚になって躍動する選手もいるし、逆に4枚のほうが生きていた選手もいる。対戦相手も見ながらシステムを決めていきたい」と、一つの考えにとらわれていないようだ。

「いつもシーズンを通してプランを考えるけど、その通りにいかないのがサッカーなので。長いシーズンの中でいろいろなことがあるし、特に今年はコロナの影響もあるのでフレキシブルな考えでやっていきたい」

 次節、横浜FCは柏レイソルと激突する。下平監督にとっては長く現役時代を過ごし、監督も務めた古巣との対戦だ。「特別なクラブ。他のゲームと比べて違う思いはある」と語る指揮官が、柏のホーム日立台(三協フロンテア柏スタジアム)に敵将として初めて乗り込む。「日立台には思い入れがある。(リモートマッチのため)サポーターはいないけど、『横浜FCでやってるよ』と見せつけたい」と意気込みを語った。