写真◎J.LEAGUE
昨季、J1の得点王に輝いた横浜F・マリノスの仲川輝人。リーグ再開初戦は多くのチャンスを生かすことができずに不発に終わった。試合後にリモートで取材に応じ、点取り屋として、今後改善すべきポイントを口にした。
上写真=チャンスを生かし切れなかった仲川。ドリブルの切れはあったが、シュート精度を欠いた(写真◎J.LEAGUE)
■2020年7月4日 J1リーグ第2節(@埼スタ)
浦和 0-0 横浜FM
得点:(浦)なし (横)なし
エリア内でもっと落ち着かないと
浦和レッズのアウェーに乗り込んだ一戦で、横浜FMの仲川輝人は右サイドでパスを呼び込み、チャンスは作っていた。得意のカットインから左足シュートを放ち、縦への鋭い突破からクロスボールを供給。だが、いずれも精度を欠き、ゴールにつながることはなかった。本人も痛感している。
「質を高めるしかないと思います。ペナルティーエリア内に入ったとき、シュートなのかパスなのかの判断も含めて、もっと質を上げないとダメ」
4カ月ぶりで試合勘が鈍っていたことも素直に認めている。どれだけトレーニングマッチをこなしても、本番は別物。肌感覚でつかんでいくしかない。
焦りも生じた。昨季のように落ち着いたフィニッシュワークにはまだ遠い。自らでも理解しているだけにもどかしそうだった。
「エリア内でもっと落ち着かないと。まだ力が入っています。チャンスのときに力んでしまっているので。もう少しリラックスしてプレーしていきたいです」
昨季、キャリアハイの15ゴールをマークし、初めて個人タイトルを手にした。つかんだものは栄誉だけではない。確かな自信も得た。今シーズンの目標は20ゴール以上。背番号と同じ23点は取りたいとも口にしていた。すでに夏を迎えているが、シーズンはまだ始まったばかりだ。「ハマのゴールハンター」のスイッチが入ったとき、横浜FMの反撃も始まるはずだ。
現地取材◎杉園昌之 写真◎J.LEAGUE