上写真＝今季から横浜FCに加わった六反。チームの変化にはポジティブな印象を抱いていた（写真◎スクリーンショット）
J1でポゼッションするチームは初めて
六反は今季、13年ぶりにJ1に挑戦する横浜FCに加わった。今季のプレーは、六反自身にとっても新たなチャレンジでもある。
自粛期間があけて練習試合を行ない、六反は改めて「僕自身、J1でポゼッションをするチームに所属したことがなかったので、相手の反応とか、プレスをかいくぐれるかが対外試合の一つの楽しみではありました」と新天地の新鮮な空気をかみしめた。
また横浜FCはこのリーグの中断期間、チームの戦い方にさらに新しい試みを付け足している。サンフレッチェ広島とのルヴァンカップ初戦は0-2で敗れ、ヴィッセル神戸との開幕戦では1-1で引き分けた。その先へと進むため、プレースタイルに変化を加えたという。
「まだ詳しくは言えない段階なんですけど、（方向性が）がらっと変わったというよりは、ルヴァンカップの広島戦や神戸とのリーグ開幕戦を戦って、チームとしてレベルアップすることを考えたときに、そういう戦い方に変化した、と僕も含めて多くの選手がとらえているんじゃないかなと思います」
いったん開幕を迎えながら長い中断期間に入るという「つまずき」も、横浜FCはうまく活用しているようだ。六反自身もオンラインのミーティングで配布されるようになった動画を自分のペースで見返すなど、マイナス要素をプラスに変えていると話す。チーム全体についても、「下平監督がやりたいこと、J1でこういうふうにやりたいというのが少し変化してきたので、そこに対してチームとして中断期間をうまく使いながら取り組んでいます」と前向きだ。
再開初戦の相手は、北海道コンサドーレ札幌。J2からの昇格後、J1残留だけではなく、上位争いをするまでになった、昇格組にとっては模範となるクラブだ。その札幌に対して、胸を借りる気持ちを持ちつつ、「よりアグレッシブになったんじゃないかな」とい六反自身が語るバージョンアップされた横浜FCで、J1での今季ホーム初戦で勝利をつかみにいく。
取材◎杉山 孝