セレッソ大阪を率いるロティーナ監督が23日、練習終了後にオンラインで取材に応じ、今週末に行なわれるC大阪U-23のJ3開幕戦にはトップチームの選手を起用しない方針を明かした。

上写真=ビデオ会議アプリ「Zoom」で取材に応じたロティーナ監督(写真◎スクリーンショット)

試合勘を不安視するも…

 7月4日のJ1再開初戦、ガンバ大阪との大阪ダービーに向けて準備するC大阪は、先週末に練習試合(相手非公表)を実施。ロティーナ監督は「ほとんどの選手が90分間プレーすることができた」と満足感を示し、コンディション調整は順調に進んでいるようだ。ロティーナ監督によると、MF坂元達裕が先週の練習で軽い捻挫を負ったがすでにトレーニングを再開しているという。また3月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を行なったFW高木俊幸も復帰に向けて動き始めており、指揮官は「2人が再開初戦に間に合うことを期待している」と語った。

 不安があるとしたら試合勘。チームは全体練習を再開してから週末を中心にトレーニングマッチを行なっているものの、「ゲームのリズムは少し心配」とロティーナ監督。27日からJ2が再開、J3が開幕するため、今週末は対外試合を組むことができず紅白戦を行なうことが決まった。

 J3を戦うC大阪U-23の試合にトップチームの選手を起用し試合勘を養わせることもできるが、ロティーナ監督は「そのオプションはない」と明言。「U-23の選手は気にかけている。重要なのは試合に出続けて、トップチームに呼ばれたときに準備ができていること。良いプレーを続けることがトップチームへの扉を開くことだと思っている」と、若手の奮起に期待を寄せた。