FC東京のDF室屋成は18日、練習オンラインで取材に応じた。自身のコンディションは「まだ完ぺきではない」としながらも、これまでとはまったく異なるリーグ戦の再開に向けて「覚悟をもって臨む」と語った。

上写真=練習中の室屋。再開に向けて徐々に良くなっていると話した(写真◎FC東京)

11人では絶対に乗り越えられない

「長い間休んでいたので、体力の部分だったり、コンディションの部分はまだ完ぺきではないですけど、1日1日、個人としてもチームとしても、良くなっているという感じですね」

 全体練習再開から16日間が過ぎ、リーグ再開まではあと16日。そんな中間点において、青赤が誇る右サイドバックは自身の状態を、「完ぺきではない」と話した。

 むろん、再開に向けて調整を進めるが、ハードな日程を乗り越えるには、それだけでも足りない。

「(日程が)めちゃめちゃハードで、しかも最初から強い相手と連戦なので、難しいシーズンになるというのは覚悟しています」

 再開初戦は室屋が「J1上位のレベル」と評する柏。その後も川崎F、横浜FM、浦和、札幌、鹿島と7月中は厳しい戦いが続く。

「ケガ人は、自分含めてチームでも出てほしくない。ただ気を付けていても仕方がない部分がある。そういうところの準備と、ある程度の覚悟が必要なのかなと思っています」

 取材陣の質問に応える室屋は、何度か「覚悟」という言葉を口にした。

「これだけサッカーをやっていなかった期間は今までの人生でもない。どういうコンディションで、どういう感覚で公式戦が始まるか、分からないのもある。やってみなければ分からない。
 ただ普段と変わらないプレーをしたいし、ケガを怖れてプレーの強度が落ちたりということは一番したくない。そこのリスクは考えずにプレーしたいと思います」

 まもなく、Jリーグのある日常が帰ってくる。しかしそれは、これまでとは異なる日常だ。そんな日常とどう折り合いをつけていくか。

「11人では絶対に乗り越えられないし、試合に出ていない選手も、全員にチャンスがある。全員の力が試されるリーグ戦だと思っています」

 7月4日、室屋は「覚悟」を持って再開のピッチに立つ。