Jリーグは16日、第9回臨時実行委員会を開催した。終了後にオンラインで実施されたメディア向けブリーフィングにはサガン鳥栖のMF高橋秀人(サガン鳥栖)も参加し、プロサッカー選手会会長として、公式戦再開に向けて意気込みを語った。

上写真=メディアブリーフィングに参加した鳥栖のMF高橋(写真◎スクリーンショット)

「最高の準備をしたい」

 リーグ再開日程が発表されたことを受け、高橋は「週末に向けた準備、監督の戦術練習など改めてサッカーができる喜びを感じ、仲間とボールを蹴ること、芝生の上で走ることは気持ちいいものだなと感じています」と現在の思いを語り、「環境を整えていただいたJリーグの方々、サッカー関係者、行政の方々に感謝申し上げます」と述べた。

 再開から2節はリモートマッチ(無観客試合)となるが、「与えられた環境で最高のパフォーマンスを発揮するのがプロの使命だと思っているので、最高の準備をしていきたい」と意気込み、「ファン・サポーターの方々は画面を通じての応援になりますが、僕たちも画面越しの皆さんに僕たちの思いが伝わるように、例えばゴールパフォーマンスにしても画面を通して伝えられるような工夫を、皆さんと協力しながら作っていきたい」と考えを明かした。

 またJリーグによるPCR検査体制が整ったことにも謝意を述べ、「安全性が担保されたなか、選手は感謝の気持ちを持って突き進んでいきたいと思います。皆さんと一体となって2020シーズンを完結させたい」と力強く宣言した。

 Jリーグの村井満チェアマンは、「大規模な選手をまとめていただいている(高橋)秀人会長には感謝しています。こうした状況では、時にお互いが利害を主張して衝突しがちだが、選手側がクラブやリーグのことを考えてくれることで、リーグも選手のことを考えようという気運ができあがりつつある。本当に感謝しています」と話した。