J1リーグの再開後のスケジュールが発表され、セレッソ大阪はガンバ大阪との「大阪ダービー」で7月4日に再スタートを切る。6月16日、ロティーナ監督がオンライン会見に臨み、「18人から20人で臨む」と話した。

上写真=ダービーでのリスタートについて、ロティーナ監督が語った(写真◎スクリーンショット)

見てくれることを信じて

 いきなりのダービーだ。Jリーグは事前に公表していたとおり、再開序盤は近隣クラブ同士の対戦を組んだ。そのため、セレッソ大阪はアウェーでの「大阪ダービー」でリスタートすることになったが、ロティーナ監督はこのダービーのことをこう評している。

「ダービーはいつも特別なもの。特にサポーターの皆さんにとっては、美しく特別だ」

 美しきダービーはしかし、リモートマッチ(無観客試合)で行われることになる。「大阪ダービーは一番観客が入るので、今回、無観客で行なうことはとても痛い。でも、サポーターの皆さんはスタジアムに来ることができなくても、注目して見てくれると思っている。そのことをよく理解した上で、しっかりと戦っていきたい」

 空白のスタンドによる選手への影響も否めないが、そこに適応できるかどうかがカギを握ると話す。

「サッカー選手にとって、観客は重要で大切なもの。無観客となるのは残念だが、映像で見てくれることを信じてプレーに入るのは重要だ。まずは観客には近くにいてほしいし、スタジアムで応援してほしい気持ちは変わりない。選手にとっても観客が多い方が、実力を試される舞台が大きくなって、より高いレベルの挑戦ができる。その意味でも観客はとても重要だが、いまの状況(無観客)に適応していく必要がある」

18人から20人で

 大阪ダービーで再開するリーグは、とにかく過密日程だ。ほとんどが週2試合を消化していく超ハイペース。監督としてはそのマネジメントも問われることになる。

「日程的に厳しいのはもちろん、序盤に戦うライバルも強敵揃いでとても厳しいカレンダーになっている。通常であれば、リーグを戦っていくのには14人から15人が中心メンバーとなるが、今年は週の半ばにも試合が多いので、おそらく18人から20人が継続的にプレーしながら試合が進んでいくことになるだろう」

 コアメンバーの枠組みを具体的に示したわけだが、もう一つポイントになるのが負傷について。

「過密日程ではケガ人も出てくる。そのリスク減らすこと、そしてケガをしても回復を早くすることが重要になってくる。例えば完治まで1カ月、通常なら2〜3試合がかかるようなケガであっても、試合が立て込んでいるので5〜6試合を失うことになってしまう。そのダメージは大きい」

 まずは、間違いなく「スタジアムの外」から多くのファン・サポーターが固唾を飲んで見守る大阪ダービーが楽しみだ。昨年のアウェーのダービーは5月18日、35,861人が集まっている。スコアは0-1。リベンジのチャンスが巡ってきた。