サンフレッチェ広島MF浅野雄也が、公式戦再開に向けて意気込みを新たにしている。6月3日の練習では持ち味のスピードを遺憾なく発揮。徐々にコンディションを上げながら、レギュラーポジション争いに意欲を燃やす。

上写真=6月3日の練習で好プレーを見せた浅野(写真◎石倉利英)

「サッカーができるのが楽しい」

 フルコートでの実戦形式のメニューが中心だった6月3日のサンフレッチェ広島の練習で、MF浅野雄也がキレのある動きを見せた。FW鮎川峻のセンタリングをボレーで合わせて1得点を挙げたほか、逆に鮎川の得点のアシストも。5月18日のグループ練習再開から時間を経て、コンディションが上がってきたことを感じさせる浅野は練習後、「サッカーができるのが楽しい。細かいステップで少し重いところがあるけど、個人的にも、チーム全体も、思っていたよりもコンディションは良いと思う」と充実感を漂わせた。
 
 大阪体育大から水戸ホーリーホックに加入した昨季途中、広島に完全移籍。昨季いっぱいは期限付き移籍の形で水戸に残留し、今季から広島の一員となった。2月に消化した公式戦2試合、ルヴァンカップのグループステージ第1節と、J1リーグ開幕戦では、どちらも控えスタートで後半に途中出場。かつて広島でプレーした兄・拓磨(現パルチザン=セルビア)と同じく、最大の武器であるスピードを生かし、左サイドから決定機を作るなど見せ場を作った。
 
 その後に新型コロナウイルスの感染拡大の影響で全公式戦が延期、チームの活動も休止となり、ポジション争いの面でもシーズンは仕切り直しとなった。それでも「攻撃では違いを見せなければいけない。やることは変わりません」と語り、J1リーグ再開に向けて、チームのために自分の武器を見せていくことにフォーカスしている。
 
 広島の左サイドは、昨季チーム最多の8得点を挙げたMF柏好文が不動のレギュラーで、浅野は前述の2試合とも柏との交代で出場している。「チームに慣れてきたので、自分のプレーを出してチームに貢献したい」と語るスピードスターは、壁を超えて定位置をつかむべく、さらなる持ち味の発揮を目指す。

文◎石倉利英 写真◎石倉利英