名古屋グランパスは2日、オンラインで記者会見を開催し、所属するMF金崎夢生に、新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出たと明らかにし、公式HPでは経緯について説明。1日に再開したチーム練習は休止となった。

上写真=今季のルヴァンカップ開幕戦では鳥栖の選手として出場していた金崎は3月末に古巣の名古屋に期限付き移籍していた(写真◎J.LEAGUE)

Jリーガーでは4人目の陽性反応

 チームは前日に全体練習を再開し、7月4日のリーグのリスタートに向けて本格的に動き出した矢先だった。名古屋の小西工己社長が2日夜に行なわれたオンライン会見で、金崎夢生に新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出たと発表した。

 金崎はリーグ再開日が発表された先月29日のグループトレーニング参加後に、倦怠感と頭痛の症状が出て、体温も38.5℃を計測。練習がオフだった翌30日は体温37.2℃、31日は36.2℃だったが、6月1日は朝から発熱(38.0℃)と倦怠感、頭痛があったために愛知県内の病院でPCR検査を受けた。翌2日に新型コロナウイルスの陽性と判定された。現在は平熱(36.3℃)に戻っているものの、県内の病院に入院し、体調の回復につとめている。

 クラブ発表によれば、2日夜時点で、金崎以外の選手やスタッフに新型コロナウイルス感染症や風邪の症状が出ている関係者はいないとのことだが、トップチームの練習を休止し、今後は保健所の指導のもとで、濃厚接触者の特定やトレーニング施設およびクラブハウスの消毒等の対応を行なうとしている。

 Jリーグではこれまでにヴィッセル神戸の酒井高徳、セレッソ大阪の永石拓海、ザスパクサツ群馬の舩津徹也の3人の選手の感染が公表されているが、全国に発出された緊急事態宣言が解除されて以降では、初めての感染判明となった。