J1の北海道コンサドーレ札幌は29日、韓国人のGKク・ソンユンが大邱FC(韓国)へ完全移籍すると発表した。

上写真=今季のリーグ開幕戦に出場したGKク・ソンユン(写真◎Getty Images)

兵役後の復帰を誓う

 移籍が決まったク・ソンユンはクラブを通じ、以下のコメントを発表した。

「新型コロナウイルスで大変な状況ですが、このようなお知らせになり申し訳ないと思っています。今シーズン、頑張って皆さんと一緒に戦って、チームの目標であるACLやリーグタイトルを目指して頑張りたかったのですが、自分には国の義務があります。早く戻ってきたいという思いがあり、予定より早く帰国することに決めました。皆さんにご理解いただきたいと思います。韓国のチームでは、人間として選手としてもっと成長して、いつかまた札幌に戻ってきてプレーして、皆さんと熱い試合をしたいです。コンサドーレに来るまではベンチにも入れない選手でした。僕の能力を信じて加入させてもらって、開幕戦から起用してもらいました。そこから皆さんに応援してもらって、自分の人生が180度変わるくらい、いろんなことがありました。この6年間は忘れません。ありがとうございました」

 韓国出身のク・ソンユンは2012年に18歳で来日し、セレッソ大阪に加入。15年に当時J2のコンサドーレ札幌に移籍すると正GKの座をつかみ、16年シーズンのJ1昇格に大きく貢献した。在籍6年間でリーグ戦167試合に出場し、今季も開幕戦でゴールマウスを守ったが、兵役前の準備のため母国に戻ることとなった。