Jリーグは19日、理事会後にオンラインで会見を開き、リーグ再開・開幕(J3)について、村井満チェアマンが「今月29日をめどに方針を決定する」という考えを示した。

上写真=無観客での開催も視野に再開を検討する見込みだ(写真◎J.LEAGUE)

サッカーは総合型の舞台芸術に近いが…

 この日、開催されたJリーグの理事会では、前回からアップデートした情報の共有に留まり、リーグ再開に関する具体的な話し合いは行なわれなかった。

 すでに14日に再開に向けたガイドラインを策定しており、今後は21日の政府の専門家会議、翌22日のNPBとの第8回新型コロナウイルス対策連絡会議及びJリーグの実行委員会を経た上で、具体的に再開日程を考えていくことになる。

 村井満チェアマンは「関係者、ステークホルダーとの協議には1週間程度の時間が必要」と語り、「29日をめどにアウトプットを検討できれば」と、発表時期について言及した。

 すでに非常事態宣言が解除された地域のクラブは練習を始めているものの、選手への検査の実施や移動のリスクの問題等、再開に向けた課題は多い。また、村井チェアマンは「無観客という試合環境も想定しないといけない」そ、その開催の可能性に触れつつ、先ごろ無観客で再開したブンデスリーガの印象を次のように語った。

「サッカーは、総合型の舞台芸術に近いもの。ファン・サポーターが横断幕を掲げ、声や手拍子がピッチに届き…サッカーを構成する要素というのは、選手のプレーだけではないなと(試合を見て)改めて感じた」

 5月29日には、リーグ再開に関する方針が発表される見込みだ。