新型コロナウイルスの感染拡大でチーム活動を休止している浦和レッズのMF柏木陽介が12日、ビデオ会議システムで報道陣の取材に応じ、ベテランの存在意義などについて語った。

上写真=オンラインでの取材に応じたMF柏木(写真はスクリーンショット)

今年3月に愛息が誕生

 チームの活動が休止してから約1カ月。外出自粛が続くなか、プロ16年目を迎える柏木陽介は自らを見つめ直していた。

「サッカー選手としてどうあるべき、人としてどうあるべきかを考えている。昔は選手人生もそれほど長くなくてもいいと思っていたけど、いまは違う。少しでも長くレッズのスタメンとして試合に出続けていたいと思っている」

 昨季はケガの影響もあり、思うようなプレーができずに苦しんだ。精神的に未熟な部分が出てしまい、立ち振舞も褒められたものではなかった。

「チームにとってマイナスだった。迷惑をかけてしまった」

 シーズンオフにも反省したが、この自粛期間中にいま一度、自らを戒めた。そして、リーグ再開後は新たな一歩を踏み出すことを誓う。

「言葉と態度で若い選手たちに示せるようにしたい。心からチームを支えたいと思っている。僕自身、試合に出るか、出ないかは分からないけど、みんなのサポートをしたい」

 現在32歳。ベテランとは認めたくないが、冷静に現実を受け止めている。リーグ再開後の連戦はすべて先発出場するのは困難。そのなかで、パサーとしていかに持ち味を発揮し、チームに貢献できるかを考えている。

 自宅でのトレーニングでも妥協はしない。完全なオフは週に1度のみ。毎日のように30分から45分はランニングに励み、体幹、筋力トレーニングも欠かさない。コンディション維持に努めるのも、ピッチで再び躍動するためだ。

「35歳は一つの区切りになると思う。できることなら38歳くらいまでプレーしたい。後悔はしないようにね。サッカーに没頭して、引退したい」

 今年3月には愛息も生まれたばかり。我が子が物心つくまでは、プロサッカー選手として一線で活躍を続けるつもりだ。新たなモチベーションを得た10番のプレーが待ち遠しい。

取材◎杉園昌之