写真◎J.LEAGUE
5月11日午後、午前中に行なわれたJリーグと日本野球機構(NPB)による『第7回新型コロナウイルス対策連絡会議』の議論を踏まえ、Jリーグは実行委員会を開催。各クラブ代表と情報を共有し、現状の把握とリーグ再開に向けたプロトコルの作成について確認した。
上写真=Jリーグ実行委員会後にWEBで会見を行った村井チェアマン(写真◎ZOOMのスクリーンショット)
全体練習や無観客試合についても実行手順を作成
午前の対策連絡会議に続き、午後に開かれたJリーグの実行委員会でも、リーグ再開の日程について具体的な話し合いはなかったと村井満チェアマンは説明した。再開日に関する議論は、少なくとも今月21日の政府の専門家会議の後、翌22日に開催予定の新型コロナウイルス対策連絡会議、Jリーグの実行委員会で行なわれる。
この日の実行委員会では、再開に向けたプロトコル(実行手順)の作成と、その中身について主に話し合われた。再開を判断する基準や試合開催の準備に関して、これから詳細を詰めていくことになる。多くのクラブで選手が個別にトレーニングを行なっている中で、今後、全体練習を実施する際にどのような留意点があるのか。無観客試合を開催する際にどんな条件設定が必要なのか。あるいはリーグ再開後にどのような状況が起こり得るのかについても、他国の状況を参考にしながら検討し、プロトコルを作成するとした。
また、すでに再開したリーグ(あるいは再開を決めたリーグ)で選手にPCR検査を実施していることについての見解を問われた村井チェアマンは「国民が十分に検査できない状況にある」ことを指摘し、一方で選手側から不安の声があるとも説明。PCR検査を全選手に実施することが現実的ではない中で、抗原検査やグループ単位での検査の実施案について、対策連絡会議の専門家チームから助言を受けたと話した。
あくまで今後の状況次第だが、次回22日の実行委員会ではリーグ再開日程についても協議される模様。より具体的な内容と見解が示されることになりそうだ。