セレッソ大阪は1日、GK永石拓海(24)に新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出たことを発表し、17時からWEB会見を行なった。会見には森島寛晃代表取締役社長、梶野智チーム統括部部長が出席し、4月10日までチームの活動を停止すると発表した。

上写真=4月10日まで活動停止が決まったC大阪(写真◎Getty Images)

他選手のPCR検査は未定

 会見では冒頭、森島寛晃代表取締役社長が「Jリーグ、関係者の皆さま、ならにファン・サポーターの皆さまには大変ご迷惑とご心配をおかけして申し訳ありません」と謝罪し、GK永石の症状と経過を報告した。

 永石はオフだった3月22日に大阪市内で友人3人と食事をし、28日に発熱。29日に、一緒に食事をした友人の1人が新型コロナウイルスに感染したことを知り、チームトレーナーに報告。チームドクターを通じて31日に大阪府内の病院でPCR検査を受け、本日1日に新型コロナウイルスの陽性判定が出た。28日に発熱の症状が出たが、発症日は体調不良を感じた27日と想定される。なお、永石は現在、風邪や味覚・嗅覚障害等の症状はみられず、保健所からの指示を待ちながら自宅待機しているいう。

 感染が疑われる22日の食事会以降、永石は3月24日から27日まで練習に参加。現時点では永石以外の選手、スタッフで新型コロナウイルス感染症や風邪の症状等を訴えている者はいないが、クラブ内での感染拡大が懸念される。梶野智チーム統括部部長は「熱がなければPCR検査を受けられなかったと理解している」と語り、他選手やスタッフの検査実施については「保健所からの指示を待っている状態」と説明した。なお、24日から27日の間、練習試合等で他クラブとの接触はなかった。

 感染拡大防止に向けてクラブは、発症日の3月27日から2週間、トップチーム、U-23チーム、アカデミーを含めた全カテゴリーで活動停止することを決め、選手、スタッフに対して自宅待機を命じた。新たな感染者が確認されなかった場合、4月11日から練習を再開する予定だが、梶野チーム統括部部長は「保健所とコミュニケーションを取りながら、最終的には保健所の指示に従いたい」と話した。