サンフレッチェ広島の城福浩監督が、中断期間中の強化プランについて語った。日々の積み上げに自信を見せ、それに取り組む選手たちの姿勢を評価。1年程度の延期が決まった東京五輪への考え方も明かしている。

上写真=3月25日の練習で選手の動きに目を光らせる城福監督(写真◎石倉利英)

「どのチームも大変さは一緒」

 サンフレッチェ広島は3月23日がオフで、24日から練習を再開。好天に恵まれた25日も1時間強のメニューを消化した上に、多くの選手が居残り練習をするなど、チームと個々のレベルアップに励んだ。
 
 練習終了時点では、Jリーグの公式戦再開は4月22日になることが予想されており、城福浩監督は「直近(4月22日)からスタートする準備を、昨日(3月24日)から始めている。メンタルのコントロールを含めて、どういう強弱をつけていくか。まずは22日にターゲットを絞り、どうコンディションとメンタルを上げていくか、シミュレーションはできている」と語っていた。その後にJ1リーグは5月9日の再開を目指すことが発表されたが、城福監督は取材時に「それ(再開)が4月25日になろうが、5月になろうが、いまの選手の取り組む姿勢を考えたら、我々がしっかりトレーニングの内容や時間、オフのあげ方をコントロールしてあげれば、全く問題ないと思っている」と語っており、新たに5月9日をターゲットにプランを練り直し、チーム強化を続けていくことになるだろう。
 
 再開が遅れたことで、今季のJリーグの公式戦はレギュレーションが変更になることも考えられるが、城福監督は「どのチームも大変さは一緒だと思う」ときっぱり。その上で「それこそ今日のような、どんな練習内容の選択肢もあり得た日に、いかに集中してトレーニングするか。365日の中で見たら、今日は他愛もない日かもしれませんが、その日にしっかりやれる。どんなレギュレーション、シチュエーションになっても、最後に勝ち残るのは、そういうチームだと信じてやっています」と語り、日々の練習での積み上げに自信をのぞかせるとともに、選手たちの取り組む姿勢を評価した。