2月23日、横浜F・マリノスが日産スタジアムでガンバ大阪を迎え撃つ。横浜FMを率いるアンジェ・ポステコグルー監督は今季も「自分たちのサッカー」で戦うことを宣言し、G大阪の宮本恒靖監督はJ1王者に真っ正面からぶつかる決意を示す。

上写真=連覇に臨むポステゴクルー監督(左)と宮本監督

■明治安田生命J1リーグ第1節
 2020年2月23日(14:00)@日産スタジアム
 横浜F・マリノス vs ガンバ大阪

2年連続の開幕カード

 昨季J1王者の横浜FMにとって今季はリーグ連覇が目標となるが、就任3年目のポステコグルー監督は「何も変えるつもりはない」と断言し、昨季同様のアタッキング・フットボールで頂を目指す。

「相手がどこであろうと関係なく、まずは自分たちのサッカーをやる。攻撃的なサッカーをすることに重点を置いている」

 リーグ開幕に先立ってスタートしたACLでは開幕2連勝。特に第2節のシドニーFC戦では4ゴールを奪ってオーストラリア王者を完膚なきまでに叩きのめし、ポステコグルー監督も「ベリーグッドパフォーマンス」とチームを称えるなど、リーグ開幕に向けて仕上がりは順調だ。

 唯一気がかりなのはコンディション面か。水曜日にACLを戦い、G大阪戦は中3日で迎えることになる。そのことについて指揮官は、「しっかりとリカバリーして、開幕戦に挑みたい。サッカーにはどうしても波というものがあるが、それを大きな波にせず、自分たちが良いチームだということを示したい」と語っている。

 横浜FMとG大阪は昨季の開幕戦でも対戦し、結果はアウェーの横浜FMが3-2で勝利している。G大阪の宮本監督は次のように振り返る。

「去年の開幕戦で対戦して非常に力があると感じたし、それに対して自分たちの完成度の低さが見えた試合でもあった」

 スタートダッシュに失敗したことで下位に低迷した昨季を反省し、「今年はいいスタートを切れるように、というアプローチをしている」と語った宮本監督。特に力を入れているのは前線からの守備で、「強度、連続性、切り替えの早さ」をキーワードに挙げ、昨季は主に右ウイングバックで出場したMF小野瀬を今季は2トップの一角に据えるなど、選手の起用法にも変化を見せる。

 昨季J1でリーグ最多得点を記録した横浜FMに対してハイプレスで挑むのは大きなリスクを伴うが、宮本監督はそれを承知の上で、がっぷり四つに組んで勝負を挑む覚悟だ。

「チャンピオンチームと対戦するからには思い切ってやりたいし、出せるものを出し切りたい」

 J1王者に対して自分たちの力がどれだけ通用するか。G大阪にとって今季を戦い抜く上での試金石となる。