2月12日、名古屋グランパスが2020年シーズンのキャプテンを発表した。チームのけん引車となるのは2季連続でDF丸山祐市に決定。副キャプテンは吉田豊、米本拓司が務めることになった。また選手会長は相馬勇紀、副会長は藤井陽也が務める。

上写真=2018年途中に名古屋に加入した丸山。2季連続で主将を務めることになった(写真◎J.LEAGUE)

悔しい思いを決して忘れず…

 昨年は起伏の激しいシーズンを過ごすことになった。序盤は上位争いを演じ、中盤以降は目標を下方修正して残留を目指すほどに低迷。監督交代もあり、チームは再構築を余儀なくされた。

 そんなシーズンをキャプテンとして戦った丸山が、2020年シーズンも引き続き、チームを引っ張っていくことになった。

「今シーズンもキャプテンを務めさせていただくことになりました。昨シーズンの悔しい思いを決して忘れず、どんな時も支えてくださるファミリーの皆さんの笑顔をスタジアムで見られるようにチームがひとつとなり頑張っていきます! 引き続き、応援よろしくお願いします」

 新シーズンは一人でも多く、1回でも多く、ファン・サポーターを笑顔にできるように――。それは丸山の偽らざる気持ちだろう。

 フィッカデンティ2年目を迎えるチームは充実のキャンプを過ごし、シーズン開幕に照準を合わせている。スタンドに咲く笑顔の数が昨年よりも多くなると信じて。

 丸山キャプテンを支える副キャプテンは吉田豊、米本拓司に決まった。

「副キャプテンとしてキャプテンの丸山選手をしっかりとサポートし、チームを盛り上げていきたいと思います。ピッチ内外で自分の出来ることを全力で頑張りたいと思います」(吉田)

「副キャプテンだからといって、自分自身のやることは変えず、これまで通り自分自身のプレー、経験をチームに還元したいと思います。そして、丸山キャプテンのサポートを吉田選手と共に行い、チームがより良い方向に進んでいけるように頑張ります」(米本)

 丸山は在籍3年目。吉田も米本も2年目。チーム在籍歴は長くはないが、チームの成長と向上への意欲は強い。名古屋グランパスの躍進に全身全霊を注ぐ覚悟もできている。

 なお、クラブはこの日、選手会長を相馬勇紀、副会長を藤井陽也が務めることも発表。両者の決意は以下の通り。

「選手会会長に就任しました相馬勇紀です。選手の代表としての自覚持ち、クラブと選手がより良い関係に、そしてひとつとなり、どのような状況でも良い方向に進化できるように努めます」

「選手会副会長に就任しました藤井陽也です。しっかりと与えられた役割を果たしつつ、会長の相馬選手をサポートしてクラブに貢献できるよう頑張りたいと思います。よろしくお願いします」

 名古屋は4日後の2月16日(日)にホームでルヴァンカップ・グループステージ第1節の鹿島アントラーズ戦に臨み、来週22日(土)に、J1リーグ開幕戦・ベガルタ仙台を戦う。

副キャプテンを務める吉田豊(写真◎J.LEAGUE)

加入2年目で副キャプテンに就任した米本拓司(写真◎名古屋グランパス/J.LEAGUE)