鹿島アントラーズは25日、MFセルジーニョが長春亜泰足球倶楽部(中国2部)へ完全移籍することを発表した。前日に長春亜泰がセルジーニョの加入を公表しており、双方のクラブから正式に移籍が発表された。

上写真=長春亜泰への移籍が決まったMFセルジーニョ(写真◎J.LEAGUE)

18年ACLで5試合連続ゴールを記録

 ブラジル出身のMFセルジーニョは現在24歳で、2018年7月にサントス(ブラジル)から完全移籍で鹿島に加入。同シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)では5試合連続ゴールを挙げるなど、ACL初制覇に大きく貢献した。昨季はJ1で33試合に出場し、チームトップの12得点を記録。今季も得点源として期待されたが、今月10日から行なわれていた宮崎キャンプに姿はなく、移籍が確実視されていた。

 クラブ公式ホームページで発表されたセルジーニョのコメントは以下の通り。

「多くの方々にとって僕の移籍は驚きであったと思いますが、僕自身も同じです。鹿島アントラーズでの日々はとても楽しく、多くの夢を実現することができました。日本で経験したことを一生、皆様に感謝していきますし、このチーム、サポーターを心から愛しています。

 人生にはサイクルがあって、僕自身、人生の新たなサイクルを始めるため、今日でアントラーズとの時間に一区切りをつけることになります。皆様の応援があったからこそ、アントラーズで過ごした日々はとても貴重で、選手としても成熟することができました。

 このチームへの感謝の気持ち、スタジアム内外での喜び、素晴らしい雰囲気、すべてが恋しく、幸せな時間でした。僕を応援し、チームを信じてくれて、本当にありがとうございました。僕は生涯、心の中に皆様との思い出を持ち続けていきます」

 昨季のチーム得点王を失った鹿島は、28日(火)にACLプレーオフでメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)と対戦。セルジーニョに代わる助っ人として、今季加入したブラジル人のFWエヴェラウド、MFアラーノの活躍が期待される。