宮崎市国際海浜エントランスプラザで行なわれているC大阪の宮崎キャンプ。ロティーナ監督のもと、選手たちはトレーニングに汗を流している。1月21日の午前練習後には、山形から加入したMF坂元達裕が取材に応じた。

上写真=山形から新加入の坂元(写真◎サッカーマガジン)

「曜一朗さんや清武さんから学びたい」

 鋭いドリブルに、正確なシュート。桜色のトレーニングウェアをまとっても、坂元達裕のスピードと技術は存在感を放っている。

「自分の得意なことはドリブルなので、仕掛けていかないと何も始まらない。自分が(相手DFを)1枚はがして、相手のバランス(陣形)を崩して攻めていくことが大事になるんじゃないかなと思っています。だから、まずは自分の長所であるドリブルでどんどん仕掛けて、ミスを恐れずにチャレンジして、そこから得点だったり、アシストだったり、点に絡めるプレーをしていきたいです」

 山形でプレーした昨季は主に3-4-2-1システムのシャドーのポジションを担った。この日のC大阪のトレーニングでは、4-4-2システムの右サイドを任された。

「ポジションは違うけれど、山形のときとやるべきことは共通している部分もあります。守備の役割は少し違いますが、自分で考えてやれば全然できると思っているので、周りの選手のプレーを見たりして学びながら、徐々にチームに馴染んでいけたらいいです」

 坂元にとって、「小さい頃からずっとテレビで見ていた選手」というMF柿谷曜一朗やMF清武弘嗣らの存在も大きい。同じ攻撃的なポジションを務める日本代表選手のプレーに刺激を受けている。

「曜一朗さんだったり、清武さんだったり、そのプレーを間近で見ることができているのは大きい。そこで吸収できることはたくさんあるので、見て学びながら、一緒にプレーして学びながら、自分のレベルアップにつなげていけたらと思います」

 新天地での目標は、ルーキーイヤーの昨年と変わっていない。リーグ開幕前のキャンプで指揮官にアピールし、C大阪での定位置獲得を目指す。

「昨年は山形でも同じことを言っていたんですけれど、まずは試合に出て、チームの主力になることが一番の目標。その上で得点とアシストにこだわっていきたい。得点とアシストができていれば、自然と主力というか、試合にも出られるようになると思うので、まずは結果を残して、チームの主力になれるようにやっていきたいです」

 J2で輝いた快足アタッカーが、桜色の戦士としてJ1の舞台に挑戦する。

おすすめ記事

サッカーマガジン 2020年2月号

サッカーマガジン2月号増刊 第98回全国高校サッカー選手権決算号