上写真=鹿島を破る2得点を決めた藤本
写真◎J.LEAGUE

■2019年2月23日 J1リーグ第1節
鹿島 1-2 大分
得点者:(鹿)伊藤翔 (大)藤本憲明2

 今季、J1復帰を果たした大分が、開幕戦でアジア王者の鹿島を破った。18分、敵陣で小塚和季からのパスを受けた藤本憲明が左足を一閃。鹿島のゴールネットを揺らし、先制点を奪う。後半早々の48分にFKから伊藤翔に同点ゴールを許すも、69分には再び藤本が得点を決めて勝ち越し。その後はリードを守り切り、白星スタートを切った。

J1、J2、J3。全カテゴリーで開幕戦ゴール

 昇格組の大分が、開幕戦で大きなインパクトを残した。なかでも、FW藤本憲明は2ゴールの大活躍。「2点決めることができてよかった」と満足気に振り返った。

 ただ、心残りもある。「ハットトリックしたかった」と本音も口にする。

「ハットトリックはJ2の頃から逃してきているんですよ。遠い存在なんです」と言うように、昨季は3試合で複数得点を記録したものの、いずれの試合でも3点目を決めることはできなかった。

 この試合でも、得点シーン以外にも2度の決定機があったが、「そういうチャンスでもしっかり決められるように、もっともっと成長しなければいけないと感じました」と、3点目を取り切れなかったことを反省する。

 それでも、J3から始まったプロキャリアで、全カテゴリーの開幕戦でゴールを達成。J3からはい上がってきた藤本ならではの記録を打ち立てた。

「“開幕男”みたいに言われているけれど、開幕戦だけにならないように、今後の試合、特に次のホーム開幕戦でもゴールを決めたい」

 大分のナンバー10が、初挑戦となるJ1の舞台でゴール量産を狙う。

取材◎小林康幸