上写真=熊本からG大阪に加入した田中達也
写真◎杉園昌之

 J1のG大阪は沖縄県中頭郡での1次キャンプ8日目の1月30日、ごさまる陸上競技場でJ2の東京Vと45分ハーフの練習試合を行ない、0-1で敗れた。前半は遠藤保仁、今野泰幸らの主力組が登場したものの、攻撃のリズムが悪く、チャンスを多く作ることができなかった。後半はメンバーを入れ替え、レンタル移籍から復帰した矢島慎也らが攻撃を組み立てたが、ゴールは割れなかった。

「タイミングは合ってきた」

 右サイドの後方からから勢いよく何度も飛び出していた。遠藤、倉田、今野ら主力組が入った前半のメンバーに名を連ねた新戦力の田中達也は、精力的にアップダウンを繰り返した。

「動けば、いいボールが出てくる。タイミングも合ってきている。連係をもっと密にしていきたい」

 宮本恒靖監督もスペースへ飛び出す動きは買っていた。今季、熊本から完全移籍で加入。26歳で初めてJ1の舞台に挑むことになるが、本人に臆するところはない。

「ガンバの一員になるためだけに、ここに来たわけではない。絶対に試合に出るんだという気持ちを持っている。いまは、そこの勝負に全力を尽くす」

 慣れない4バックの右サイドバックでテストされているものの、レギュラー奪取へ意欲は十分。守備にも前向きに取り組んでいる。

「いままでとは違うフォーメーションですし、ポジションも違います。コーチング、連係面など意思疎通を図っていかないといけない。日々、勉強しながらやっています」

 経験値のあるオ・ジェソクらとのポジション争いはし烈を極めそうだ。

取材◎杉園昌之