第101回全国高校サッカー選手権は12月29日、1回戦が行われた。岐阜県の帝京大可児と岡山県の岡山学芸館の顔合わせとなった一戦は、1点をめぐる激しい攻防が続いた。勝ったのは、岡山学芸館。44分に決まった1点を大事に戦って逃げ切った。

上写真=先制ゴールを決めた福井槙(2)に岡山学芸館の仲間が駆け寄る(写真◎菅原 淳)

■2022年12月29日 全国高校サッカー選手権1回戦(@東京・駒沢)
帝京大可児 0-1 岡山学芸館
得点者:(岡)福井 槙

44分に貴重な決勝点

 攻守に岡山学芸館が上回って、貴重な1点を守り抜いた。最初に技術を見せたのは、岡山学芸館の岡本温叶。27分(40分ハーフ)に右からのCKを左足でカーブをかけて蹴ると、ファーサイドネットにそのまま飛び込んだ。これはファウルがあったとして認められなかったものの、鮮やかなキックを見せつけた。

 そのキックが、正真正銘の先制点に結びつく。後半開始直後の44分、岡本の左CKを中央に送り、そこからつないで最後はゴール前でフリーになっていた福井槙が確実に流し込み、ついに均衡を破った。

 帝京大可児はこの失点を取り返すべく、果敢に攻めに出た。終了のホイッスルが鳴るまで強度高くゴールを目指したが、実らず。岡山学芸館はGK平塚仁が1対1をストップするなど、守備陣も集中して1-0の勝利を手にした。