第100回の高校選手権決勝が、1月10日14時5分から東京・国立競技場で行なわれる。初の決勝進出で初優勝を目指す大津(熊本)と、4年連続の決勝進出で、3年ぶり3回目の優勝を狙う青森山田(青森)の顔合わせ。果たして勝者は?

上写真=大津のFW小林俊瑛(左)と、青森山田の松木。日本一に輝くのは?(写真◎福地和男、小山真司)

大津は中5日、青森山田は中1日

 大津は12月29日の1回戦で、中部大第一(愛知)を5-0で下す好スタートを切ると、31日の2回戦では東福岡(福岡)との九州勢対決に4-0で勝利。1月2日の3回戦も佐賀東(佐賀)との九州勢対決となり、県予選から通じて大会初失点を喫したものの、3-1で勝ち上がった。

 1月4日の準々決勝は前橋育英(群馬)と対戦し、前半にFW一村聖連が決勝点を挙げて1-0で勝ち、初のベスト4進出を果たした。8日の準決勝は、同じく初のベスト4進出となった関東第一(東京)と対戦するはずだったが、選手2人に新型コロナウイルスの陽性反応が認められた関東第一が出場を辞退したため、不戦勝で決勝に勝ち進んでいる。

 青森山田は12月31日の2回戦から登場し、大社(島根)に6-0で勝利。1月2日の3回戦は阪南大高(大阪)を3-1で下した。東山(京都)と対戦した4日の準々決勝は、16分に今大会初めて先制されたものの、前半のうちに追い付くと、後半に逆転し、2-1で競り勝った。

 8日の高川学園(山口)との準決勝では、開始3分にFW名須川真光が決めて先制。その後も激しい守備で主導権を握り、独創的なセットプレーが話題を集めていた高川学園に、得点につながるような位置からのFKや、CKを一度も与えず、6-0で完勝して4年連続の決勝進出を果たしている。

 初優勝を目指す大津と、3年ぶり3回目の優勝、さらにインターハイ、プレミアリーグEAST(ファイナルは開催されず)と合わせて今年度の3冠を狙う青森山田。勝敗を分けるポイントの一つは、両チームのコンディションだろう。

 前述の通り、大津は準決勝が不戦勝だったため、準々決勝から中5日で臨むが、青森山田は中1日。黒田剛監督も準決勝の後に「中1日ということで、疲労面を考えると大変な決勝になると思う」と語り、キャプテンのMF松木玖生も「自分たちのコンディション次第」とコメントしている。大津もキャプテンのMF森田大智が準々決勝の後半に負傷交代しており、回復具合が気になるところ。

 大津は攻撃の組み立て役を担うMF薬師田澪や、191センチの長身FW小林俊瑛、FW一村、青森山田は1年時から注目を集めてきたMF松木や、その松木とボランチでコンビを組むMF宇野禅斗、藤森颯太と田澤夢積の両サイドハーフなど、両チームのキーマンのパフォーマンスにも注目が集まる。決勝は準決勝に続き、収容率100パーセントで観客を入れて開催されるため、国立競技場の雰囲気も試合展開に影響を与えるかもしれない。第100回を迎えた選手権の歴史に名を刻む王者は、果たしてどちらになるのだろうか。