上写真=神村学園(赤)が鹿島学園を下し、インターハイとの夏冬2冠を達成した(写真◎小山真司)
■2026年1月12日 全国高校サッカー選手権決勝(@東京・MUFGスタジアム〈国立競技場〉)
神村学園 3-0 鹿島学園
得点者:(神)日髙元、堀ノ口瑛太、佐々木悠太
実数史上最多、6万人以上の観客
チケットが前売りで完売したことでも話題を集めたファイナル。昨年度の決勝の観客数は、実際の数で発表されるようになった1994年度の第73回大会以降で最多となる5万8347人だったが、それを上回る6万142人の大観衆が熱戦を見守った。
試合は前半から大きく動いた。じわじわとボール支配率を高めて押し込んでいた神村学園は19分、MF堀ノ口瑛太の浮き球のパスから中央を抜け出したFW徳村楓大が、GKと1対1になるビッグチャンス。シュートは鹿島学園GKプムラピー・スリブンヤコに阻まれたものの、こぼれ球をFW日髙元が左足で蹴り込んで先制点を奪った。
さらに神村学園は31分、エリア内でドリブル突破を狙った徳村が、鹿島学園DF齊藤空人に倒されてPKを獲得する。徳村が自らキッカーを務めたが、GKプムラピーが見事にセーブ、こぼれ球を狙ったFW倉中悠駕のシュートも右ポストに当たり、追加点とはならない。
嫌な流れになりかけた神村学園だが、それでも39分に2点目を奪う。DF荒木仁翔の左からのセンタリングをGKプムラピーに防がれた直後、相手に渡りかけたところでDF細山田怜真が奪い返したボールが堀ノ口の元へ。少し運んだ堀ノ口がエリア外中央から右足でゴール右へ突き刺し、2-0として前半を終えた。
鹿島学園はハーフタイムに2人の選手交代を行なって流れを引き寄せ、セットプレーからゴールを脅かす。52分には右からのFKをDF清水朔玖が中央へ送り、FW渡部隼翔がヘッドで合わせたが、神村学園GK寺田健太郎の好セーブに阻まれた。
神村学園はカウンターでチャンスを作り、63分に徳村が中央を抜け出してフリーとなったが、またもGKプムラピーが防ぐ。何とか2点差で粘る鹿島学園は、準決勝で途中出場から決勝点を決めたFWワーズィージェイヴェン勝を投入するが、神村学園の守備を崩すには至らない。
神村学園は後半アディショナルタイムにカウンターで攻め込み、MF佐々木悠太がダメ押しゴールを決めて3-0。悲願の選手権初制覇を成し遂げるとともに、初の日本一に輝いた昨夏のインターハイとの夏冬2冠を達成、鹿児島県勢としては2004年度の鹿児島実以来、21年ぶりの優勝となった。