第104回全国高校サッカー選手権大会の2回戦、奈良育英(奈良)対大分鶴崎(大分)が12月31日に千葉・ゼットエーオリプリスタジアムで行なわれた。前半に先制点を奪った大分鶴崎が虎の子の1点を守り抜き、過去最高成績に並ぶ3回戦進出を決めた。

上写真=3回戦進出を決めて喜びを爆発させる大分鶴崎の選手たち(写真◎矢野寿明)

■2025年12月31日 全国高校サッカー選手権2回戦(@ゼットエー)
奈良育英0‐1 大分鶴崎
得点:(大)山下紫凰

終了間際にスーパークリア

 キックオフ直後、奈良育英が立て続けにチャンスを迎えるが、福西恭英のシュートはポスト直撃でゴールならず。ピンチを耐えた大分鶴崎が徐々に盛り返すと、26分に先制点。左サイドでボールを受けた大分鶴崎の木許央雅がドリブルで相手DF2人を抜き、折り返したボールを山下紫凰が左足で豪快に蹴り込んだ。

 後半は一進一退の展開。互いに攻め合いながらゴールは生まれず、そのままアディショナルタイムに突入する。40+4分のラストプレー、奈良育英のFKに対し大分鶴崎のGK大倉公亮が飛び出してパンチング。こぼれたボールを奈良育英の建部皓介がダイレクトで突くが、ゴールカバーに入っていた大分鶴崎の高野将大がライン上でかき出し、直後にタイムアップの笛が鳴った。1回戦で26大会ぶり勝利を飾った大分鶴崎が、劇的な形で2回戦も突破した。

奈良育英&大分鶴崎メンバーリスト