第104回全国高校サッカー選手権大会の1回戦が12月29日に行なわれ、上田西(長野)と水口(滋賀)が対戦した。昨年度ベスト8の上田西と、29年ぶりの復活出場を果たした水口の競り合いが続いたが、残り時間わずかとなったところで水口FW中井涼太が決勝点を奪い、劇的な勝利で勝ち上がった。

上写真=水口(オレンジ)が終盤の決勝点で昨年度ベスト8の上田西(白)を下し、2回戦進出を果たした(写真◎金子悟)

■2025年12月29日 全国高校サッカー選手権1回戦(@神奈川・ニッパツ)
上田西 0-1 水口
 得点者:(水)中井涼太

1996年度大会以来の初戦突破

 上田西は攻撃の中心となるMF宮川航汰、水口はFW池口遼のドリブル突破などでゴールに迫るが、なかなか得点が生まれない。スコアレスで迎えた後半も緊迫した攻防が続き、どちらもチャンスを生かせないまま試合は終盤に入った。

 だがPK戦突入が見えてきた76分、上田西は左サイドでパスを受けた池口がセンタリングを送ると、途中出場のFW中井涼太がゴール前で相手DF2人の間に入り込み、ヘッドで合わせて待望の先制点。上田西も懸命の反撃で同点を目指したが、そのままリードを守り切った水口が1996年度の第75回大会以来となる勝利をつかんだ。