上写真=監督として『初戦』を戦った玉田圭司監督は「もっと自分から働きかけなければ」と反省を口にした(写真◎川端暁彦)
勉強しているし、成長しなければ
「悔しいなあ。いや、やっぱり悔しい」
4月7日の保土ケ谷サッカー場で、「悔しい」という言葉を何度も繰り返していたのは、昌平高校の玉田圭司監督である。
かつて日本代表選手として2度のワールドカップに出場し、柏、名古屋、C大阪、そして最後は長崎でプロ選手として活躍したストライカーは、新シーズンから「高校サッカーの監督」として新しいスタートを切っている。
7日に行われた高円宮杯プレミアリーグEAST第1節・横浜FCユース戦は、そんな玉田「監督」にとって初めての公式戦。「やっぱりまるで違う感覚」で臨んだ試合の結果は、0-1の黒星。双方がチャンスを決め切れない流れで進んだ試合は、86分にセットプレーから横浜FCに決勝点。新米指揮官にとっては、何とも「悔しい」開幕戦となった。
玉田監督はそんな試合をこう振り返る。
「本当に難しい試合。自分たちの良さを相手が消して来る中で、自分たちが真っ向からハマってしまったのは反省点。相手が嫌がることをもっとやらないといけなかったし、自分ももっと働きかけないといけなかった」
選手としては圧倒的なキャリアを誇る玉田監督だが、「自分もまだ勉強しているし、成長しないといけない」と謙虚に語り、こう続ける。
「流れを変えるためにどうすればいいか。逆に流れを止めるためにはどうすればいいか。選手の時もいろいろとチームのことも考えながらプレーはしていたけれど、外から全体を観ながら決断する(監督の)仕事はやっぱり違う。そこは改めて感じています」
この試合も選手交代から流れを引き寄せた部分はあったようにも見えたが、選手のせいにするのではなく「自分もしっかり反省しないといけない」と総括した。