インターハイ(全国高校総体)の広島県予選準決勝が6月10日に行なわれた。安芸南高を4-2で退けた瀬戸内高と、如水館高を1-0で下した広島国際学院高が勝ち上がり、決勝は11日に行なわれる。

上写真=0-2の劣勢をはね返して逆転勝利を飾った瀬戸内高。3点目を決めたDF藤田が雄叫び!(写真◎石倉利英)

1点を返して流れが変わる

 前の週までに4強が出そろった広島県予選。Balcom BMW 広島総合グランドでは、3大会連続9回目の出場を狙う瀬戸内と、高校選手権も含めて初の全国大会出場を目指す安芸南が対戦した。序盤から瀬戸内が押し気味に進めたものの、安芸南は14分(40分ハーフ)にFW西垣内伊吹が決めて先制。さらに後半立ち上がりの45分にも再び西垣内が決め、リードを2点に広げた。

 しかし、瀬戸内が次のキックオフ直後の46分にFW美藤慶音が決めて1点を返すと、試合の流れが大きく変わった。50分にFW武田直大が鮮やかなドリブルシュートを決めて追い付くと、54分にはCKからDF藤田凱斗が決め、怒とうのゴールラッシュで逆転に成功する。
 
 瀬戸内は68分にもMF大田巧が決めて突き放し、4得点で逆転勝利。2月の新人戦で優勝、プリンスリーグ中国ではインターハイ予選による中断前まで首位を走る力を発揮し、決勝に駒を進めた。

 もう1試合は1点を争う攻防となり、広島国際学院が後半の決勝点で如水館に1-0で競り勝った。決勝は広島県の高校サッカーの『聖地』広島広域公園第一球技場で、11日11時から行なわれる。

取材・写真◎石倉利英