中国5県の高校新人戦上位校で争われる中国高校新人大会が、3月17日に広島県で開幕した。新年度の戦いに向けて、収穫と課題を得ることができる公式戦。1日目は各地で1回戦が行なわれ、8校が18日の準々決勝進出を決めている。

上写真=高川学園高(オレンジ)と沼田高(水色)の対戦は、16分に高川学園MF田坂大和(25番)が決めて先制(写真◎石倉利英)

2日目は1日2試合の過密日程

 中国5県の新人戦上位16校(広島は4校、他県は各3校)によるトーナメント方式で争われる今大会は、新年度に向けてチームの現状を知ることができる公式戦。ミツトヨスポーツパーク郷原での第1試合では、新年度からプレミアリーグWESTで戦う米子北高(鳥取)と、明誠高(島根)が対戦した。

 立ち上がりに明誠がカウンターから攻め込む場面もあったが、米子北は24分(35分ハーフ)にFW森田尚人が先制点を奪うと、後半にはMF上原颯太、MF鈴木颯人、DF石倉亜連、MF久徳凰雅、MF小村日向が加点。終わってみれば7得点の猛攻で、相手のシュートも前半の2本のみに抑え、7-0で大勝した。

 第2試合は高川学園高(山口)と沼田高(広島)が対戦。16分に高川学園MF田坂大和が先制、26分にはMF佐藤大斗が決めて2点をリードしたが、沼田も後半立ち上がりの37分にMF阿部一太が決めて1点差とした。しかし高川学園は50分にFW山本吟侍が決めて突き放すと、FW坂本健も加点して4-1で勝利を収めている。

 他会場では大社高(島根)、広島観音高(広島)、作陽高(岡山)、瀬戸内高(広島)、玉野光南高(岡山)、広島国際学院高(広島)が勝ち上がった。2日目の18日は午前に準々決勝、午後に準決勝を行なう過密日程で、19日に決勝と3位決定戦が行なわれる。

[1日目の結果]
・大社高(島根) 3-1 就実高(岡山)
・広島観音高(広島) 3-1 鳥取城北高(鳥取)
・作陽高(岡山) 1-0 立正大淞南高(島根)
・高川学園高(山口) 4-1 沼田高(広島)
・瀬戸内高(広島) 3-0 八頭高(鳥取)
・玉野光南高(岡山) 1-0 西京高(山口)
・広島国際学院高(広島) 1-0 聖光高(山口)
・米子北高(鳥取) 7-0 明誠高(島根)

取材・写真◎石倉利英