島根県の立正大淞南高出身で、来季のJクラブ加入が内定している福岡大のMF井上健太とFW梅木翼が、10月に母校で教育実習を行なった。プロへの土台を築いた場所に戻り、当時学んだことなどを思い出したという。

高校3年間で磨いたゴール前の動き

 島根県出身で、サンフレッチェくにびきFCから立正大淞南に進んだ梅木は、多彩なシュート技術を駆使する得点力が持ち味。福岡大4年の今季、山口への加入内定と同時に特別指定選手となり、J2リーグ2試合に出場している。

 地元の母校に帰った今回、「懐かしい気持ちになりました。練習で一緒にプレーしたり、外から見させてもらって、あらためて良いチームだと感じた」という。高校3年間で学んだことを「まず、一人の人間として成長させてもらったと思います。サッカーでは、自分の特徴を生かすための動きや技術をたくさん教えてもらいました」と振り返った。

 小学校時代は剣道も並行して行なっており、県大会で優勝するほどの実力の持ち主だった。「剣道は基本的に個人競技。誰かの調子が悪くても、自分や他の人がカバーして勝利を目指すチームスポーツの方に魅力を感じた」ことで、剣道関係者に惜しまれながらも中学からはサッカー一本に絞り、高校と大学での成長を経てプロ選手に。「高校3年間で磨いたゴール前の動きは、大学に行ってからも自分の武器になっている」と語る。

 山口で練習や試合を経験して「ゴール前での駆け引きや得点を狙うプレーは、自信を持ってやっていきたい」と今後を見据える。一方、交代出場でJリーグデビューを果たした7月の第8節、V・ファーレン長崎戦では、同じく交代出場した山口U-18所属の高校2年生、FW河野孝汰が、J2史上最年少記録となる16歳11カ月17日でJ初ゴール。年下のライバルに先を越されて「悔しかった」と刺激を受けた。

 一定の経験を経て臨む来季に向けて「1年目から、やらなければいけない。年齢は関係ない」と意気込む。「自分が出て何ができるのかを常に考えながら練習から取り組み、開幕から出場して結果を出したい」と決意を新たにしていた。

取材・写真◎石倉利英