6月20日に開催された鳥取県高校総体代替大会の男子サッカー競技・西部地区大会決勝で、境高は米子東高に0-1で敗戦。2つの目標を達成できなかった悔しさを胸に、11年ぶりの選手権出場に向けて再スタートを切る。
悔しさを胸に選手権予選へ
だが、その米子北は14日の準決勝で米子東に2-3で敗戦。結果的に大きな目標が失われた形になったが、それでも山﨑監督は「今年の米子東は、3年生に力があることは分かっていた。今後に向けても、絶対に勝たなければいけないことは選手たちも分かっていたと思います。モチベーションが下がるようなことはなかった」と語る。次の目標は、もちろん優勝。全県トーナメントではないものの、ここで頂点に立つことが、選手権予選に向けて大きな意味があることを、誰もが理解していた。
一歩及ばなかったが、下を向いてばかりはいられない。選手権予選は例年ならトーナメント方式で、米子東や米子北との再戦もあるはず。ここからライバルを上回る力をつけていかなければ、全国への道を切り開くことはできない。
山﨑監督は、決勝の前に行なわれた3位決定戦で、米子北が境港総合技術高に17-0で大勝した一戦も踏まえ、「球際の争いや攻守の切り替えなど、ボールがないところでの戦いをタフにしていく必要がある。その上で、そこだけでやり合うのではなく、そこをすり抜ける動き、コンビネーションを高めていかなければいけない」と語った。打倒・米子北と西部地区大会優勝、2つの目標を達成できなかった悔しさを、11年ぶり9回目の出場を目指す選手権予選にぶつける。
文◎石倉利英 写真◎石倉利英