写真◎Getty Images
上写真=決勝点を挙げたマウリシオの手をがっちりと握りしめる宇賀神(右)
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■2018年12月5日 天皇杯準決勝
浦和 1-0 鹿島
得点者:(浦)マウリシオ
新旧のアジア王者が激突した天皇杯準決勝は、浦和に軍配が上がった。27分、柏木陽介のCKにマウリシオがヘディングで合わせて、先制点を奪う。その後、鹿島に反撃されるもしのぎ切り、カシマスタジアムで完封勝利。タイトルを懸けた12月9日の決勝戦では、山形を下した仙台と埼玉スタジアムで対戦する。
勝利への役割は「しっかりと体を張ること」
90分間、耐えしのいで決勝への切符をつかんだ。
前半早々から鹿島に押し込まれ、シュートを許す場面もあったが、「ディフェンスもしっかりプレッシャーをかけていたし、良い形でシュートを打たせなかった」と、宇賀神友弥は完封勝利に胸を張る。
「今日は自分たちでボールを支配できる時間が少なくて、特に左サイドにボールが来なかった」(宇賀神)という展開にはなったが、その中でも宇賀神は勝利のために何をすべきか、役割をわきまえていた。
そして、導き出した答えは「最後のところでしっかりと体を張ること」だった。役割を果たす瞬間が訪れたのは後半アディショナルタイム。鹿島のセルジーニョのシュートをゴールライン上でクリアし、リードを死守した。「結果的にああいうブロックにつながってよかった」と、安堵の表情を浮かべる。
4日後には、普段はホームとする埼玉スタジアムで、決勝戦を迎える。「ここでタイトルを取ることで、自分も一皮むけると思う」と、自身にとってタイトルを獲得する意義を感じているが、それよりも、どうしても優勝を成し遂げたい理由がある。
「埼スタでしっかりと結果を残して、平さんにカップを掲げさせたいなと思っています」
今季限りで現役を退く平川忠亮に花道を飾るため、宇賀神は12月9日の決勝戦でも必勝を期す。
取材◎小林康幸